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小説の上で、という前提で病歴と検査結果から愚考いたしました。
呼吸器症状の有無についての記載がないので、そこを保留とすると、比較的小児に多い、マイコプラズマ肺炎などが思い浮かびました。マイコプラズマ肺炎では、白血球増多がほとんど目立たない割にCRPは高く出ます。
熱も結構出ます。小児の病気、というイメージが強いですが、成人でも異形肺炎としてしばしば出会う疾患です。時には挿管を要することもあります。
CT画像は、間質性陰影を取ることが多いので、そこは合わないですが、この方が呼吸器症状を伴って受診されていたら、マイコプラズマ肺炎を含む「異形肺炎」を考えて、βーlactum系ではない抗生剤(MINOとか、LVFXとか。最近のマイコプラズマはマクロライド耐性が8割ほど、と聞いているので)を処方して、有事再診とするかと愚考しました。
いろいろ現実とは異なる設定があると思うので、ただの感想と思っていただければ、と存じます。
作者からの返信
考察ありがとうございます。
確かに救急室受診前には咳・痰がなかったのですが、点滴後に少しばかり咳・痰がみられるようになりました。
脱水があったために呼吸器症状が隠れていたのかもしれません。
なので、呼吸器症状は「有り」です。
また右中肺野の浸潤影と書きましたが、今思えば間質影の方に近い気がします。
なのでマイコプラズマ肺炎だったのかもしれません。
また、2回の抗原検査をすり抜けたコロナの可能性もあったかな、と後で思いました。
確認してみると患者さんの状態は日毎に良くなっているとのことです。
こういったありふれた症例でも色々と考えてみると学ぶところが沢山あって面白いですね。
先生たちが自分のことをいろいろ言い合ってくれると僕も嬉しいですね。
作者からの返信
おっしゃる通りです。
どんな時もキチンと向き合うことが大切かと思います。