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2023年4月10日 08:38
ミニトラック、本来は緊急の気道確保用のデバイスですが、おっしゃる通り喀痰の吸引用として、私の修業した病院ではよく挿入していました。輪状甲状間膜の位置を同定してしまえば、手技そのものは内科医でもできる代物なのですが、いかんせんチューブが細いので、本当に喀痰の多い患者さんでは吸引が追い付かず(8Fr.の吸引チューブしか入らないので)、私は一度だけですが、結局ミニトラックを挿入するも喀痰による気道閉塞→気管内挿管→気管切開となった患者さんがいました。私の同期の柔道部の猛者、試験穿刺の後の本穿刺で、穿刺針が輪状軟骨に当たっていて、かなり穿刺に抵抗があったそうですが、「えいやっ!」と穿刺し、ミニトラックを挿入。その後、輪状軟骨が真っ二つになったことが分かった、ということがあったそうです(その後、どうなったのかは知りませんが)。不自然な抵抗感があるときは、注意した方がよいですね。
作者からの返信
コメントありがとうございました。輪状軟骨は気管で唯一のリング状の軟骨で、これが気管の形を保っているということです。なので輪状軟骨が真っ二つになると、ミニトラックを抜くときに気管がつぶれてしまうのではないかと懸念します。実際にはどうなったんでしょうね?
ミニトラック、本来は緊急の気道確保用のデバイスですが、おっしゃる通り喀痰の吸引用として、私の修業した病院ではよく挿入していました。
輪状甲状間膜の位置を同定してしまえば、手技そのものは内科医でもできる代物なのですが、いかんせんチューブが細いので、本当に喀痰の多い患者さんでは吸引が追い付かず(8Fr.の吸引チューブしか入らないので)、私は一度だけですが、結局ミニトラックを挿入するも喀痰による気道閉塞→気管内挿管→気管切開となった患者さんがいました。
私の同期の柔道部の猛者、試験穿刺の後の本穿刺で、穿刺針が輪状軟骨に当たっていて、かなり穿刺に抵抗があったそうですが、「えいやっ!」と穿刺し、ミニトラックを挿入。その後、輪状軟骨が真っ二つになったことが分かった、ということがあったそうです(その後、どうなったのかは知りませんが)。不自然な抵抗感があるときは、注意した方がよいですね。
作者からの返信
コメントありがとうございました。
輪状軟骨は気管で唯一のリング状の軟骨で、これが気管の形を保っているということです。
なので輪状軟骨が真っ二つになると、ミニトラックを抜くときに気管がつぶれてしまうのではないかと懸念します。
実際にはどうなったんでしょうね?