第353話 幸福を追求する男 1
ウェアラブル・デバイスの解説本にあった問題。
人生の
その本では「情報の処理」という答えを用意していた。
なるほど、人は日々、五感で情報を取り入れ、脳内で意味付けをしている。
その結果に基づいて行動を起こす。
だから日々、情報を処理している。
うまい答だと思う。
じゃあ、他に答はないものか?
試しに妻にこの問題を出してみると「幸福の追求」と返ってきた。
確かに、人はそれぞれに幸せを実現しようとしている。
これも「うまい!」と言いたくなる回答だ。
じゃあ、どうなれば幸せって言えるのか?
冒険の果てに金銀財宝を見つけて幸せになる。
パッと頭に思い浮かぶのはそんなところだろう。
が、オレの考えるのはそんな大それたものじゃない。
日常生活における幸福感だ。
逆に言えば、こういう状態だと不幸に感じるってものでもいい。
結論から言おう。
まずは把握感、というものだと思う。
ちょっと考えて欲しい。
お片付けの名人やミニマリストが幸せそうに見えるのは何故か?
それはモノを捨てることによって、自分の把握感が増すからだ。
もし部屋が散らかって足の踏み場もないという状況だと、所有物が把握できない。
押し入れを開けると詰め込んだモノが崩れ落ちてくるってのは最悪だ。
冷蔵庫の中の食材が期限切れしていてうんざり、という経験を持つ人も多いはず。
ポイントカードや郵便物の山に途方に暮れているのはオレだけか?
モノをどんどん捨ててしまえば、ずいぶん気持ちよくなる。
自分の把握できる範囲しか所有物がないからだ。
テレビドラマなどで貧乏を表現するには、モノが多くて散らかった部屋を見せるそうだ。
逆に広い部屋にあまりモノがない状況は金持ちを象徴する。
モノを減らすことによって幸せになる。
逆説的だが真実だと思う。
同じ事はモノに限らない。
時間についても同様だ。
あまり忙しくて自分の予定が把握できていないのは不幸の始まりだ。
秘書がスケジュール管理をしてくれればいいが、そんな人はごく
大半の人は自分で自分のスケジュールを管理しなくてはならない。
だから、うまい方法、自分にあった方法で予定を管理すべし。
自由に使える時間が沢山ある、というのは幸福感の第1歩だと思う。
幸福感を増す要素を他に3つ考えたが、順次紹介していきたい。
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