応援コメント

第320話 患者を寝かせておく男」への応援コメント

  • 脳神経外科・整形外科領域ではいわゆる「むち打ち症候群」、内科でも、「機能性dyspepsia」や「不定愁訴」で片づけられることの多い「めまい、ふらつき感」「動悸、胸部不快感」など、苦労することが多いですよね。

    私も、一通り身体診察、各種検査を行ない、致死的な疾患、あるいは治療可能な原因が見つからなければ、時間を取って患者さんのお話を傾聴する、くらいしかしていません(というかできることがない)。精神的な要素、あるいは身体症状の継続から抑うつとなっている人には、私のできる範囲で向精神薬などを使ったりしています。

    ただ、気を付けていることは、「患者さんの症状を否定しない」ということです。「検査で異常がない」ということは、「あなたに病気がない」ということではないですよ、と、症状に苦しんでいるという事実を否定しないように気を付けています。

    なので、先生が「治療者の生命力をすべて吸い取られてしまう」とおっしゃられていること、よくわかります。

    作者からの返信

    コメントありがとうございました。
    私自身は「不定愁訴」という言葉をなるべく使わないようにしています。
    そうすると色々な症状に正面から向き合わなくてはならないので疲れてしまうわけですね。
    ムチウチについては身内にいて治療していたので、「こうすれば良くなる」という手応えはあるのですが、それを全ての患者さんに行うのは不可能です。
    なので、適当にお茶を濁しています。
    ムチウチと眩暈・ふらつきの診療については、機会をみて触れたいと思います。

    編集済