11 ダッコちゃん人形
皆様は、「ダッコちゃん」をご存じでしょうか?
多分、恐らく、きっと、誰もが何それ?だと思います。
「ダッコちゃん」は1960年(昭和35年)に発売されたビニール製の空気で膨らませる人形の愛称です。のちに製造元のタカラ(→タカラトミー)もこの名称を使うようになりました。
もともとは玩具の一種として、1960年4月に発売されました。
当初は「木のぼりウィンキー」「黒ん坊ブラちゃん」といった名前で売り出されました。
「ウィンキー」という商品名は目玉が閉じたり開いたりしてウィンクしているように見える事から名付けられました。
真っ黒な人型をした本商品は両手足が輪状になっており、木にしがみつくコアラのようなポーズをとっています。
「ダッコちゃん」の名前の通り、腕などに抱きつくようにぶら下げる事が可能でした。
ネットで調べると発売当初の販売価格は180円でした。
当時としてもそんなに高い値段じゃないと思います。
腰みのをつけた黒人のように見えるその姿は極限までディフォルメされており、非常にシンプルな形状でした。
テレビに登場した結果ブームに火がつき、注文は大幅に増え、一時は玩具店、デパートでは在庫切れになるほどでした。
さて、我が家に「ダッコちゃん」がやってきたのは、そんなブームが少し下火になった頃です。
しかも、一つだけです。当然、一番上の姉が占領して、私が「ダッコちゃん」を手にできるのは、二人の姉がいない時です。
私は「ダッコちゃん」が欲しくて欲しくてたまらなかったので、何度も親に「私にも買って!」とおねだりしましたが、結局買ってもらえませんでした。
私が「ダッコちゃん」と心置きなく遊べるようになったのは、姉二人が、別の新しいおもちゃを買ってもらいすっかり「ダッコちゃん」に興味を示さなくなってからです。
嬉しくって腕にくっ付けて遊んでいました。
大体に、私専用のおもちゃなんかありませんでした。
着物を着た日本人形も姉だけ買ってもらっていました。
三人姉妹の末っ子という悲しい
私は小さい頃、お人形が欲しかった思いが消えずにいたので、初めて就職して初めてお給料をもらった時に、まずは自分のご褒美に人形を買いました。
買ったのは洋風のお人形で背の高さは40センチくらいです。
やっと手に入れた人形でしたが、本当は子供の時欲しかったなぁって思いました。
今でもその人形は取ってあります。思入れ深い人形なので捨てる事はありません。
近況ノートにて「ダッコちゃん」の画像を載せておきますので、良かったら覗いてみて下さい。
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