こういう二刀流は想像つきませんでした。あまりにも切ない!
でもあえて手を汚す道を選んだ彼にどこか魅力を感じましす。プーチン暗殺計画とかニュースで見る度に、こういう物語が絵空事でないと感じる今日この頃です。
作者からの返信
汚れ仕事を担う存在も、歴史の中には必要な事もありますしね…。諸悪の根源を断てば、必要最小限の損耗で済むというのもありますし。
ただこういうのって、歴史を変える覚悟も必要だし、命を救う事も殺める事も人の運命への干渉であり。
そして誰かにとっての悪は誰かにとっては正義だったりもする。
ロシアは今、世界の敵扱いではありますけど、歴史とか関係性を考えると、それを正義と担えてる人もいるだろうなあと。
噂で聞くダグラスさん!
お医者さんと暗殺者の二刀流なお人なのですね。
こっそりとお金をポストに入れていく優しさが胸打たれました(ノ_<)
男の子もお母さん亡くなったばかりなのに、とても健気ですね。
作者からの返信
このダグラスさん、初登場はとんでもない人なんですよね。知らないままだと素敵な人なんですけど、カート君を苦しめちゃう人なんですよね…。こういう過去があったからこそでもあるのですが。
長く病気を患っているお母さんだったので、いつかはという覚悟もあったのだと思います。幼くて、これからの事がまだイメージもできてなくて、寂しさとか悲しさはこの後に出て来ちゃうのかも。
ダグラスは次の仕事でここを去らないといけないのでサポートはできず、出来るのはお金を置いていくだけ。
この人はいつもこういう事やって、有り金全部置いていきがちなので、実は手持ちにお金はなかったりします(だから酒場の支払いは今回の報酬からだった)。
元々は救うために志した医師の道でしょうし、親友の思い出とともに捨て去ることはできなかったんでしょうねぇ。救いたい気持ちが報われるとは限らない、しんどい道ですが、本当はこっちのほうが合ってたんじゃないのかな、と今でも思います。
こんな自己矛盾抱えていたら、ああいう最後を選んじゃうのもわかる気がする……。
作者からの返信
読み込みありがとうございます(*´Д`)
医師であることと、親友の笑顔がセットになっているんですよね。距離を置いてしまった事で、最後の縁が医師であり続ける事であったというのも彼の縛りだったのかもしれません。
一度手を汚してしまったら、失われた命が二度と戻らないのと同じように、汚れた手は綺麗にはならなくて、最初に自暴自棄に「仕事」をしてしまっては、自分の道はもう1本しかないという感じになってしまったのかもしれません。マリオネの中で一番道を誤った人で救われないけれど、命を見つめ過ぎるとこうなってしまうのかなという気持ちもあったりします。
うわーーーー!!本編であんな悪役っぷりを見せておいてこの背景はもう好きになるしかないじゃないですか!(ノД`)
医者と暗殺者の二刀流でしたが、彼はやはり人の命を救う方が向いていたんですね。親友との約束ですもんね…
やはり尚更、ヴィットリオと共に国を支える柱になれたかもしれないという事実が悔やまれますね(´;ω;`)切ない…
完結してからこういうエピソードが読めるのっていいですね☺️✨
作者からの返信
何気に国に帰りたいという気持ちもあったり、なのにこんな意地はっちゃってまあ…。
暗殺者は仕事で、医者の方は仕事と思ってない節もありますね。お金が必要なわけじゃなく、彼は名誉と評価が欲しい人なので、救おうとしても命はなかなか救えないという繰り返される挫折感に負けちゃった結果という感じでしょうか。
花ちゃんのと内容被らなかったかな!?
一方の手で人を救いながら、一方では善人も悪人も構わず殺す暗殺者、というだけでもうなんかお腹いっぱいになるのですが、命令ならだれでも殺していながら人を救いたいと願っているというのがめっちゃエモい……!
少年のこれから先を思って、せめてとばかり貰った報酬を置いて行きながら、けれど自分は地獄に落ちる覚悟という、もう、これを何と言えば……!?
切なくて虚しくてでも力強いお話、この人の他の話も気になります。
作者からの返信
これが私の作中で紀里さんのハートをつかんだキャラです。本編では悪役なんですよー。
いい人なのか悪人なのか。
お金が欲しいわけじゃなく、自分は国を捨てて世界に羽ばたく価値がある優秀な人間だと信じさせてほしいと苦しんだ結果、暗殺者の道に進んでしまったけど、医師を志した気持ちのままに純粋に生きたい事も捨てられない複雑な人。
エモさを感じていただけて嬉しいです。
ちょ……おま……ダグラス……!?
闇の稼業に手を染めてからはもうちゃんと「悪役」やってると思ってたのに、誰かを救うためにもその手を血で染めてたとか反則でしょーーーー!?
そこまで他者の幸せを願えるなら何であの人のそばにいなかったんだよバカーーーーっ!! もっと早くに自分のその想いを自覚してたらさあ!せめてその手を汚すとしてもあの人のために使ったらよかったんちゃうのーーーーー!?
……取り乱しました。最高でした。
切ないけど好きです。あーもう好き!(大事なことなので二回)
作者からの返信
紀里さん専用の一作、いかがだったでしょうか。
ダグラスがラザフォード国に戻る前のお話を書いてみました。この後、女王暗殺の任務を得て帰国する事になります。
医者としての矜持は捨てられなかったんですねえ。それは過去に縛られるのと同義ではありますが。医師であることを手放すと、あの日喜んでくれた親友の笑顔も失ってしまうという事もあったのかもしれません。
医師を志したきっかけが親友であっても、誰かを救いたいと思っての職業選択だったから、3で一切の躊躇がなかったともいえますね。
ネタ提供ありがとうございました・・・!
ダグラスは常に葛藤の中で生きてきたんでしょうね。
誰かの命を奪った手で、誰かの命を救って。
マリオネ2の本編でも、彼の二面性はちらりと垣間見えていましたね。
暗殺者ダグラスの標的とする人が悪人とは限らないのと同様、ダグラス自身もきっと恨まれるばかりではなく、彼に救われて感謝している人もいるはずですね。誰かにとっての光だったかも。
そのことに、なんだか切なくなりました。
作者からの返信
こちらの作品までお読みくださりありがとうございます(∩´∀`)∩
今作ではお母さんは直接救えていませんが、少年の心は間違いなく救っているから、彼ににとっての光にはきっとなれているはずだと…。でも本人がもう、自分は幸せになってはいけないような気持ちを持ってる風なところが、ダグラスの哀しい所だったのかもしれません。