第34話 ハロウィーン🎃の日の災難
【コロッケside】
秋、それは『恋』の季節。
この俺の引き締まったボディーで、
可愛い
店舗兼住宅の家に住む俺は、
「
そうしたら、俺が大好物の唐揚げを父ちゃんが持って来てくれた。
「 あ~あ、こんなに
そう言って、冷めた唐揚げを俺の前に出してくれた。
ダイエットした俺を心配して、
猫舌を心配して冷ましてくれる処もありがたい !
ウチの唐揚げは、冷めたって美味しいんだぜ !
俺が唐揚げを食べていると、
「あーー! 最近、コロッケがリバウンドして来ているから盗み食いをしていると思ったら、犯人は父ちゃんだったのね !
『真実はいつも一つ』と眼鏡をかけたガキンチョの言う通りだったわ !」
洋子姉ちゃんに見つかってしまった !
俺は唐揚げを咥えて逃げようとしたら、
「 逃がさないわよ ! 」
💥 姉ちゃんの手をすり抜けて逃げようとしたら壁にブツカッたみ…た…い…だ………
♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔
…………しばらくした後、俺は気がついた。
だいぶ 時間が経ったのか、外は すっかり暗く成っていた。
少し寒く成ってきたから、出掛けるのを止めて家にある俺のベッドに行こうか迷っていると、ウッシーとオコゲが来た。
「ちょっと、メンチカツ !
猫の集会に行くのに、どうして部屋に戻ろうとしているのよ ! 」
えっ、集会って今晩だったかな ?
「ねっ、ウッシッシ !
言った通りだったでしょう。
メンチカツのことだから、絶対に忘れていると思ったのよ 」
「オハギの言う通りだったわ。
もー ! もー ! もー ! そんないい加減な性格だからモテないのよ ! 」
「ふん、悪かったな !
だが 痩せたから、今度はモテモテだぜ ! 」
「「………………」」
「 何処が、痩せているのよ !
最近は、ますます太って 走るより転がった方が速いんじゃないの !」
「ちょっと、ウッシッシ !
本当のことを言ったら可哀想よ 」
「オハギが甘やかすから、つけあがるのよ !
ほら、集会に行くから追いてきなさいよ、メンチカツ !」
「はい はい 判ったよ、行けば良いんだろう」
しょうがないなぁ~
サボると、にゃん太郎親分がウルサイからなぁ~
ウッシーとオコゲの後を追いて行くけど……何か違和感があるんだよなぁ~……
まっ、大した事では無いだろう !
俺達は猫の集会所に向かった。
♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔
今日の集会所は、『大江戸さん家の庭』だった。
既に、にゃん太郎親分とガンモも居たけど……
何だか、にゃん太郎親分……何時もの貫禄が無いなぁ~
大江戸さん家の玄関の処には、二匹の年寄りの猫が居る。
アレ ?
あんな年寄りの猫、居たかなぁ~ ?
気のせいか、タビやボンドに似ている気がするんだが……
集会が始まって、間もなくすると知らない人間の女の子が大江戸さんの家の庭に忍び込んできた。
「 月の神様のお告げに有った『
絶対に大江戸家には入れないで ! 」
タビに似た老猫が叫んだ…………否、何故か 頭の中に言葉が入ってきた。
「ほら、お猫様からの頼みなんだから、家に入らないように邪魔するよ ! 」
ウッシーが小声で言ったので、人間の女の子の行く先を にゃん太郎親分やガンモ、ウッシー、オコゲ、俺で通せんぼをしたら、
「ごめんねぇ~、ちょっと通してねぇ~猫ちゃん達 !
今度、『
えっ 、チュー◇だと !
そういえば、最近は食べていないなぁ~
それでは、お言葉に甘えて 通してあげよう !
俺が前を開けようとしたら、駆け寄ってきたウッシーとオコゲに猫パンチを喰らった !
「殴ったね、二度も殴った !
親父にも殴られたことも無いのに ! 」
俺は抗議したが、
「「「「 さっさと、戻れ ! 」」」」
皆に怒られたから戻ることにした。
女の子が悔しそうにしていたら、雲が晴れて お月様の光が射し込んだ。
「ヒッ、化け物 ! 」
女の子は叫ぶなり気絶してしまった。
女の子の見ていた方向を見る……と……
タビとボンドに似た老猫の尻尾が…九……本に成っ……ていた。
プツリ と目の前が暗く成り意識が遠く………
♟♞♝♜♛♚♙♘♗♖♕♔
「 ちょっと、しっかりしなさいよ !
ごめんね、やり過ぎたわ、コロッケ ! 」
気がつくと、洋子姉ちゃんが俺を抱いて、心配そうな顔をしていた。
「もう、無理なダイエットなんてしないから許してね」
良く判らないが、『夢』でも見ていたようだな。
姉ちゃんが用意してくれた『モ◌プチ・スーパーゴールド』を食べながら、
まっ、良いか !
旨いモノを食べることが出来るなら、悩む必要も無いよな !
数日後、 リバウンドしたコロッケは、前以上に太ってしまった。
めでたし めでたし ?
※作者より
『邪神が転生 ! 潮来由利凛と愉快な仲間たち』
同じ、ハロウィーンの日に更新した
『トリック・オア・トリート ?』
とコラボしています。
よろしければ読んでくださいね。
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