完結 終わりのミツ子

???「ミツ子!」


走っている時名前を呼ばれた。

振り返ると、Aの友達だった。

あの後運良く逃れられたようで走って私の後を付いてきたのだ。

Aの友達は " B " と名ずけた。これももちろんミツ子だけの秘密だ。


袋の中は何だったのか聞きたかった気もするが、

今はそれどころじゃないのと少し怖い気がしたから聞かなかった。


どのくらい走ったのだろう。気づけば辺りは有り得ないほどの人がたくさんいた。

そして、ミツ子とBはエスカレーターで何処かへと向かっていた。


でもミツ子はなぜかここの場所を知っていた。

見覚えがあった。


そう考えていると、近くに右手にはゴミ袋と左手には何かの鍵を持っていた真っ白な女の子がいた。


ミツ子はすかさず女の子の手を握り

「一緒にゴミ捨て場に行こうよ」

と言った。


女の子は微笑みながら "こくん" と頷き、一緒にゴミ捨て場へ向かった。


すれ違う人々は上へと向かっている。

逃げ場がなく、屋上にいるつもりなのだろうか。


鍵を貰い、女の子にも逃げようと言ったミツ子。

女の子は

「いいよ。逃げて。私は戻る。」

そう言って上へと逃げてしまった。


ミツ子とBはゴミ捨て場の近くにあるドアを開けた。





いつもの場所、いつもの時計、いつもの携帯…

変わったのは景色だけ。薄暗くなっていた。

時間が長く感じた。


" あれ?さっきまでBとゴミ捨て場にいたはず。"

ミツ子はしっかりとそこは覚えていた。


ミツ子は携帯を手に取り、今まであった出来事をメモをしようとした。が、止めた。


ミツ子は気づいた。


" これ。全部私の夢だった。"


安心したのと同時にBはどこへ行ったのか気になった。

もちろんBだけでなく、女の子の事も気になった。

そして何よりA達は最終的にどうなったのだろうか。


「またA達に会う時があれば助けないとね」


ミツ子はそう言ってまた眠りについた。






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怖い夢日記 @fuguchan105

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