異世界で活躍する、ある司書の物語。

学校一の優等生・アウルは、珍しい司書の資格を持っている。

司書というと、イメージするのは図書館で働く人だと思います。この作品の中での司書は、この世界にある全ての情報を引き出せる能力(=あらゆる書物を見つけ出す能力)を持つ、珍しい資格として扱われています。

また、司書は自由に想像した図書館を創出することも可能です。この、図書館を作り出すシーンがかっこよくて個人的に好きでした。わくわくします。

アウルは、あるとき後輩のジャックから、七年前に行方不明になった父の手記を探して欲しいと依頼を受ける。しかし調査中に、なにやら邪魔が入ってしまい…?

学校一の不良・アイビスや姉のナタリーから情報を集めていく様子は、探偵ミステリのようで読んでいてとても楽しかったです。依頼の結末、そしてまだまだ物語が続きそうな予感も素敵でした。面白かったです!