第8話 雑談


しばらくするとあろうことか、双子は僕らを部屋に招き入れてくれた。東海林はいったん着替えに自室に戻ったが、すぐに双子と僕のもとへやってきた。


いろいろ学校やこの辺についての情報を教えてくれていたが、話しているうちに僕のカルマに関しての話題となっていった。


「へー、じゃあ清城くんはその女性を探すことがカルマなんですね」

「俺らみたいに双子で生まれてきてたら訳ないのにな」


「家族で生まれても嫌な思いするやつもいるっての」


見ていて気付いたのだが、東海林は柘榴だけに話しかけることがなかった。必ず二人か桔梗に対してのみ問いかけており、おそらくこれがこの双子と仲良くやっていくコツなのだろうと察した。


「それで、あんた思い当たる奴はいんの?」


「え?いや、まだ全然…」


「まだ自覚して1か月くらいだしな。この回(※今世)で見つかりゃ御の字だろ」


「レベルは?」


(レベル?)


桔梗に聞かれた意味が分からず首をかしげる。


「絹さんその説明してないのかよ」

「ふふ、なんか自分の時を思い出すね」


「簡単に言うと、そのカルマ背負って人生何回目かってことだ」


「あー、なるほど…」


「俺は絹いわく2度目。だからレベル2らしい」


絹との会話を思い出してみるも、そんな話はされていないような気がする。単に覚えていないだけかもしれないが。


「じゃあ、双子だし二人は同じレベルなの?」


安直に質問すると、桔梗が答えてくれた。



「いや、俺だけレベル2。柘榴はレベル3だ」

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KARMANIA -カルマニアー 黄昏 @tasogare1859

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