第6話 うわさ
咲月はウキウキ気分で教室に入った。
すると、みんなからの視線が咲月に向けられているのを直感ですぐに感じた。咲月はすぐさま隣の席の子に聞いた。
「どうしてみんな私のことを見るの?」隣の子は言いにくそうに、「宮崎さん、あなた、昨日この学校のさとるくんたちにいじめられてたの?」と言った。
咲月は意味がわからなかった。「何を言ってるの?さとるはいい人よ。」咲月がそういうと、クラスの人たち全員が、おどろいた!というような顔をした。そしてその場を代表するように、女子集団がやってきた。「さとるくんは不良なのよ!しかもあんな綺麗な顔に、今日は傷をつけてやってきたんだから。宮崎さん、あなたがいじめられている証拠もバッチリこっちにはあるんだけど?」と言って前にさとるともめた時にさつきがさとるに殴られたところだけの動画を見せつけてきた。
「こんなの一部分だけじゃない!誰がこんなのを証拠として認めるのよ!」
咲月は怒りで顔が真っ赤になった。
「とにかく、さとるくんからは逃げた方がいいわ。私たち、宮崎さんがまた襲われるのがコワイの。」そう言って女子集団の子たちはこの場を離れていった。
咲月はこんなデタラメな噂を流したやつをいっこくもはやく見つけようと思った。
青空のこえ 小説大好き女子 @tkt-yuu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます