第3話

いつからだろうか。モニターに映る世界に入ろうと思ったのは。会社で働きながらもアニメやドラマ、映画をよく鑑賞したりする俺は楽しかった。しかし生活できなくては意味がないのである。実際問題、今の月給は18万ほどで貯金に回せる金は少ししかない。それが10年も経つとそれが当たり前かと勘違いするが、別にそんなことはない。周りを見れば2,30万ほどもらって生き生きとしている。何なら一つ下の後輩にも給料負けしているほどだ。虫唾が走る。

そんなことをまたモニターを見ながら思っていると、変な感覚に襲われた、なんかこう口では表せない語彙があっても難しい感覚に襲われた。

気が付けば見知らぬ台地に居座っていた。やべっ。さっき立ち上げてたアニメのリンク消すの忘れてた。と思ってもあいにくここはいつものデスク周りではなさそうだ。

なにがなんだかわからぬまま前に進む。しかし見たことのある風景だ。まるであのアニメ、トイとジュエリーみたいだ…。あれ。これはもしかして本当にその世界?

現実にしては妙にリアリティである。やっぱりこれはあの世界だ。理由はわからないがこれはいい機会かもしれない。そう思って落ちていたチーズをポケットに入れた。

するとどうだろう、気が付けばいつものデスク周りに戻っていた。夢だとすれば現実味があって面白かったけどな。そう思ってさっき立ち上げていたサイトを見る。そこには最新話の一部の切り抜きが貼ってあった。俺は確信した。その写真に俺にそっくりなイラストがジュエリーと一緒に写ってあった。頭を混乱させながら鼻をかく。ほのかにチーズのにおいを俺は感じ取った

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その3人、主人公らしい 瀧 壮一 @taki_soichi

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