第2話
うわあ、彼氏ほしい。なんでこんなにも性欲があるのに女子高になんてはいってしまったのだろうか。2年という中途半端な時期で思ってしまったんだろうか。それにしても空腹だな…。
「あのー福田さん?ぼっとしておられるように見受けられますが大丈夫ですか?」
「あっはい!大丈夫です、おなかとか空いてないです。」
「お腹?お腹が空いたことなんて言ってませんが。」
賑やかな笑いに歪な笑い声が聞こえる。はあ。そんなことを思っていたら授業はすっかり終わっていた。さて昼食、昼食。手だけ洗いに校舎の廊下に立つ。歩きながらでも飯を食えないものか。教室にもどると異様な光景が眼に入った。私がいる
漫画とかならば笑ってごまかしたり恐れおののいて叫ぶかの二択だと思ったが、現実は意外と『凍り付く』という結果に落ち着いた。もはや心の中で消えてもらうことを願うばかりだったが、意外と思うものだった。すっと消えた私らしき物体のことを考えながら席に着く。まさかの弁当を食されていたショックに動揺とほんの少しの興味が良くなかった。ふっと周りが暗転していく。暗いと思えばもう一人の『私』がでてきた。じっとこっちを見ている。何か言いたげだった。とっさのことだったのもありなんか願い事をしてみた。「私のことを守って。」するとすっと消えいつもの教室に戻った。それを実感したと同時に胃に満腹感が溢れてきた。満腹の時の気持ちである。私は〔何かを察した〕。
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