第九話

 レギンスを燃やし尽くしてくさや色に染めたばかりなので、おかゆをメダルにぶち込んだ私たちは、大いに笑ったんだ。そうしたら卵の黄身のようなタンニンのブロッコリーがやって来て、いきなり試合をすると言い出したのだ。私たちは仙人を指紋に封じ込めたばかりだったので、マリンスポーツを楽しむスズメバチのように本気になった。


 植木鉢を被った日本海のようだ、と私は思った。だがこれは、おせち料理に似ている、とも思った。まぁどっちにせよ、パセリくらいの結末にはなるだろう。これは覚悟がいるぞ。


 キッチンカーをキッチンペーパーで拭い取ったら、摩擦熱で氷が誕生してしまった。っこれはまずい! 私は前へ出た。クリスタルよりもダイヤモンドのような水星の光の下での戦いだったので、観光業界のような生汗が体の至る所から噴出してきた。


 あいつは私の目の前に立ち塞がった。


 くっ、


 やはりルイボスティーは凌駕している。


 漢字検定を取れなかったホタテ貝のように、私は目を光らせた。お前は、お前は突破しなければならない。フェットチーネのような心意気で、運転免許証のように疾走した。


 くそっ、


 バンビ放屁か――!


 しかし私は諦めなかった。オパールを口に頬張って、銃口をこちらに向けたあいつが、私に向かって酸素原子のようなタックルを決めた。


 ――だが、そのときだった。お好み焼き風味のドラゴンが私の目の前に現れたのは。


 あなたは、誰だ?


 ドレミの歌を歌いながら、彼は私にダブルドリブルを渡した。それはまるで天からの贈り物のようで、くちばしのないミトコンドリアのようだった。


 私は泣いた。


 そう、ここで目が覚めたのだ。





 くっ、どうやらうなされていたらしい。夢というのはかくも恐ろしいものなのか。

 私は身を起こして、窓の外を見た。チュンチュンが鳴いている。私はもうこんな時間か、と呟いて、下の階へ降りていき、冷蔵庫から牛乳という名の飲み物を取り出してごくん。


 白いひげを蓄えてしまった私は、牛乳パックを台所において、目を見開いた。なんだ、裏でガサゴソと音がするな。


 私は、冷蔵庫の裏を見た――



 

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