第八話

キュウリをそばに漬けて、ポンカンで爆発させたのちに感じることはまず夜明けであった。ひどい目に遭ったと生徒会長は言うが、ピクルス嫌いのポッキー好きがほらを吹くとは何事か、とも言っていた。


 それに鶏小屋と言えば、礼儀を欠いた不届き者という噂が立っているようだ。しまいには相撲を取ったバッターを食らいつくした。


 切符売り場を飛行機で解体したなら、あとは凍傷になるのを待つだけだ。柴犬はおじいちゃんを値切る、嵐の夜。


 ハゲタカに似たらしいセバスチャンとの友情は、フグの毒によって中和された。アマニ油を東において、男子高校生を西に置くと、へりくつを言い出す錦鯉と対決するハメになる。


 辛抱強いという噂がたちどころに広まるが、炭素原子を食べ尽くすとフレンチレストランの経営が一気に傾くらしいので、忍者を呼びつけて解決してもらおうと思ったんだけど、食パンが足りないという理由で却下されたので私は怒り心頭であり、クランチチョコレートが三振ゲッツーを食らったときのような顔で、敵であるアウストラロピテクスはついに頭の皿を割ることとなった。


 半身浴をラインマーカーで消し飛ばすと、黒板消しはホワイトボードへと変換され、筋肉痛は魔法を使いたがって絶叫する。


 ロープウェイをくじいたモールス信号は頭がついにおかしくなって、くじ運の悪いハレー彗星のように有機農業に興味を持ち始めた。


 砂糖をぼったくった漫画喫茶的な事情があってこの先は思いつかない。





 まったくどうしちまったんだ。私としたことが、いつもの輝かしい日本語が頭から湧き出てこないなんて。


 これは頭を抱える事態と思えたが、しかし私はそうはならなかった。そう、私の精神面は強固であり、たとえその火が揺らいだとしても、顔には出さないのである。


 けっこう、スランプか。


 いい度胸じゃねぇか。


 私は指を鳴らした。


 ここからが本気の勝負だぜ? なぁ、私の頭脳よ。

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