#43 月刊誌ヴィサージュ10月号 巻頭特集
ザザ・レスコー
『妖精の
最新のインタビューを通して編集部が特に注目するひとりに焦点をあてる「
今月は、ファンタジックラブコメディ『
新作舞台『
ザザ・レスコーは「ひと目見て脚本に恋をしました。これも妖精たちのつくったの媚薬の効果かもしれません」という。
「皆さまにお見せできる日が本当に待ち遠しい、本当に楽しい舞台です。脚本はとても美しく描かれていると思ったし、読後はとてもハッピーな気持ちになれるオリジナル作品です。共演者にも恵まれ、ベンハルド役のオレールにはたくさんのアイデアをもらっていい刺激を受けています」
――あなた自身、今夏大きな騒動に翻弄されましたが……
私が女優として舞台に出演できるのもロンダ氏がいたからこそです。ロンダ氏がいなければ今の私はありません。故人には言葉に尽くせないぐらい、公私に渡りたいへんお世話になりました。心よりご冥福をお祈りしています。
今回の舞台に立たせていただくことは、ロンダ氏はもちろん、心細く挫けそうになっていた私を支え、お心遣いくださった仲間や舞台関係者の皆さまへの御恩返しだとも思っています。ご指導を胸に刻み、一層の精進に励んで参りたいと思います。
――『
ミリヤムは芯の強い女性だと思っています。
養父母の願い通り、女性であるという「本当の自分」を捨て、男性として生きようとしている。「本当の自分」を捨てる覚悟というのは並大抵の覚悟ではできないと思います。
そんなミリヤムが、妖精たちのつくった媚薬の効果をきっかけに、ベルンハルドとソーニャとの間で起こる騒動に巻き込まれながら、葛藤して成長していく姿に注目していただければと思います。
――ヒロインのミリヤムは身分違いの恋に悩みますが、あなた自身、恋に悩んだことは?
私にはまだ、恋愛に悩む経験はありません。
恋に焦がれている状況です(笑)。今は仕事で精一杯で。
そういった点では、物語当初、ベルンハルドの良き理解者として共にあり、従者として従う、ミリアムに似ているかもしれません。
いつかベルンハルドのように熱烈な愛の告白をしてくれる男性が現れることを願っています。
1879年10月22日からパリ国立新劇場ほかにて公演
舞台『
ミリヤム・ブレンバリ(ザザ・レスコー)は、女性であるにもかかわらず、養父母の仕えるフェルト侯爵の意向で、公爵の息子、ベルンハルド(オレール・アンジュ)の従者として、また遊び相手として、男性として育てられる。しかし、男装しているミリヤムに一目惚れした商家の娘ソーニャ(ミシェル・アルレー)が、妖精の媚薬を手に入れたことで大騒動が始まる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます