　1879年6月13日付ヌベール紙朝刊

　報復か

　遺棄容疑25歳マフィアの男逮捕「殺害、川に捨てた」

　6月7日夜、パリ13区ボニツェール公園付近のセーヌ川流域で発見された男性の遺体を遺棄した容疑で、警視庁は12日、同署に出頭してきたデ・ガット・マフィアのマリノ・カブア容疑者（25）ら3人を逮捕した。

　カブア容疑者らは「デ・ガット・マフィアのファビオ・ガラヴァーニ氏（33）を殺害した男に報復した」などと供述している。

　調べでは、カブア容疑者は6月6日深夜2時ごろ、同区ボニツェール公園付近の雑居ビルに住む、元デュパール・マフィアのジャン・モニオット氏（43）を銃撃し殺害、その後遺体をボニツェール公園付近のセーヌ川流域に遺棄した疑い。

　モニオット氏はひとり暮らし。1970年、マフィアに対する大規模な一斉捜査を行った際、検挙された46人のうちのひとり。1971年秋に通貨偽造罪により実刑判決を受けていた。

　警視庁は、カブア容疑者がモニオット氏の殺害にも関与したとみて捜査を進める。また、12日に遺体で発見されたガラヴァーニ氏の射殺事件についても、モニオット氏の関与を含め、捜査するとしている。

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