まるで戦場に立つように。耳元で敵の矢がかすめていくように。

冒頭から戦場の緊張に包まれました。

『誰が誰を殺さんと目論んでいるかをまともに把握しきれぬ(本文抜粋)』時代に、
乱世の雄・慕容垂と老骨の将・馮安との間に交わされた約束。

まるで燻銀のような関係に心を揺さぶられました。

馮安というwikiの記事にない老将。
この人物を深く掘り下げた作品は世界中を探してもほかにないのではないでしょうか。

この作品は「戦争のネガティブな面こそが強調されるような話を書いておかねば」という想いから書き上げたとのこと。

約束と責任の先、隠しきれずに溢れ出た感情が熱いです。