the After

優香が生まれた病院では、幸せだけが溢れているわけでは無かった。


別の時間、流産をしてしまった悲しい夫婦も存在した。


その夫婦から産まれる事が出来なかった水子の霊に悟ルが語りかけ、刹那のところへと連れてきた。


悟ル ・・・兄ちゃん、この子、救ってよ・・・


刹那 ・・・誰だよ?その子・・・


悟ルは事情を話した。


刹那 ・・・そっか。じゃ、名前が無いんだね?・・・


悟ル ・・・うん。僕が付けても良い?・・・


刹那 ・・・任せるよ・・・


悟ル ・・・水子、水子だから~、じゃ水樹!・・・


刹那 ・・・上手いじゃん♪・・・


悟ル ・・・へへっ・・・弟が出来ちゃった・・・


そうして、水樹とゆう男の子の持ち霊が増えてしまった。


それから10年後、刹那は身体への負担が大きい整備士の仕事を辞めて車会社の営業部員として働くようになった。


そして、呪縛霊の優香の生まれ変わりである長女の優香は10歳になっていて、刹那の事をパパやお父さんとは呼ばずに、刹那くん♡と呼ぶようになっていた。


この時、刹那の持ち霊は30体程になっていた。

 朱音は専業主婦を満喫している。


40歳を過ぎても刹那は普通の生活をしながら霊体の面倒をみていた。




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その男、シャーマン Mint @misty-1

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