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朝、日差しがうっすらと部屋に射し込む頃になって、「もう、ほんとにイクね。イっちゃうわね。イかしてくれて本当にありがと。さようなら」って言って、消えてしまいそうになったから、なんだかとても寂しくて、またいつでも来てねって思ったら、しょうがないなあっていう雰囲気を醸し出しつつ、フッと姿を消してしまった。でも、最後に存在感を消して、いなくなるまで、いつも、やっぱり芸術に対しての高い意識を、宇宙へと広がっていくような大きな意識を、霊のお方から感じ続けていた。いつも、ずっと、ボクに対して、そのことを説いてくれていたんだろうな!
またぜったいに来てくれるだろうと思ってたのに、それ以降、現れなくなってしまった。
自分の本当の恋の相手は、さよりちゃん本人なのだろうか...
自分の部屋で霊の存在を感じないなんて、今までなかったから、それから何日間かは、めっちゃ寂しい時を過ごしていた。
しばらくして、さよりちゃんはアイドルを卒業して、同時に芸能界からも引退し、何日か過ぎた頃、自分に会いに家に来てくれた...部屋に最後に現れた霊のお方の着ていた寝巻き姿に、とても雰囲気のよく似た洋服を着ていて、びっくりして「あっ!」ていう声を出してしまったけど嬉しかった。
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