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沖縄から大阪に戻った。
もうすぐ高校生になる。
推しのアイドルのライブに行って握手会で握手して2ショット撮ってサインしてもらった。
推しのアイドル、さよりちゃんも「今日は2の多い日だよねーっ」て言いながら日付けも書いてくれた。2222年2月22日...さよりちゃんは大阪でアイドルになってた。
一緒に撮ったチェキをそばに置いてチェキ飯を食べた。
今日の日付を見ながら、あと2万年したら22222年になるなあって思った。逆に2万年前は、ラスコーの壁画の描かれた頃だなあ。さらに2万年前には、インドネシアの洞窟でも、当時の狩猟の壁画が残ってるらしい。
本当は女子高に行きたかったんだけど。ボクは女の子と、いつもいっしょにいるほうが良いし、自然なことのように感じるので。
高校に行って、それから芸術大学に進学しようかなと思ってる。
自分の部屋では、高校受験の勉強をしながらも、相変わらずノートに女子のエッチな絵をついつい描きたくなってきて、勉強しつつ、ひたすら絵も描いていた。その絵を、自分の部屋にいる何者かの霊も見てくれてる気もするのだ。見て喜んでくれている気するのだ。きっと絵の好きな霊なんやろなあと思っている。絵を描くのを見守ってくれていて、しかもいつも、もっともっと芸術に対して高い意識を持つようにと、広く宇宙へと広がっていくような意識を持たなあかんでって自分に言ってくれてはるように感じてた。
ある時、高梨さんにボクの部屋に泊まってもらって、ボクといっしょに寝てもらったら、夜、やはり、いつものように霊があらわれた。ボクと高梨さんの寝てる上に、霊が乗っかってきた。高梨さんも、乗っかられてるのを、ボクと同じように感じてた。
高梨さんは、女流芸術家のような霊に感じるって言ってた。高梨さんとボクの2人に対して、愛を説いているような感じだと。愛し合いなさいと言われてるみたいな感じだと。
ボクも、同じような感じをしてた。
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