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高校生の時に大阪で、アイドルさよりちゃんのライブに行った日の夜にみた夢の中で、「ショパンに会わせてあげるっ」て御付きの人に言われて、その人が 「ショパン ジャパンっ」て 呪文のようなものを唱えたら エレベーターのドアがスーッと開いて 中からショパンが現れた。まだ少年だったので 「こどもやんっ 少年ショパンやんっ」て言ってたら ショパン少年がきれいな日本語でしゃべり出した。でも 何か ちょっと落ち込んでる感じだったので ショパン少年に 自分の知ってるショパンのピアノ曲を 近くに置いてあったピアノで弾いてあげたら 「あっそれだ!その音だーっ!なんで 知ってるのー?」て不思議そうな顔してたけど 急に元気になって 「ぼく弾いてくるーっ」て言って コンサートホールに行って 自分の曲を弾き始めた。日本のお客さんも大喝采やった。
ショパンは1810年生まれで 日本に初めてピアノが持ち込まれたのは1823年の江戸時代で たぶん 1823年頃のショパン少年に自分は時空を超えて夢の中で会ったんやろなあと思った。
そして朝、目覚めたら、1880年の大阪だった。お母さんに、「はよ起きなさいよ~」って起こされた。夢の中で出会ったショパン少年と同じくらいの小学生のボクだった。小学生のボクは小学校に行ってみた。ボクの小学生の頃と全く同じ友達と先生だった。小学生の頃のボクを思い出して、みんなとしゃべってみた。普通に、小学生の頃のように、みんなとしゃべれた。だから、毎日、ボクは小学生のボクとして、みんなといっしょに過ごしていってみた。
何ヵ月か経って、お父さんがパリに仕事で転勤になったので、ボクもパリの小学校に転校することになった。
「日本の大阪というところから来ました」って、あいさつした。
そこでイレーヌちゃんと仲良くなった。
イレーヌちゃんといっしょに、カバネルさんていう画家の「ヴィーナスの誕生」ていう絵を観せてもらった。
イレーヌちゃんはショパンのピアノ曲が好きで、いっしょに聴きに行った。
イレーヌちゃんは、絵のモデルにもなっていた。今パリで流行ってる印象派の画家のモデルをしている。ルノワールさんていう画家が、イレーヌちゃんの肖像画を描いている。
ボクは女の子みたいだから、イレーヌちゃんとも、女の子どうしの友達みたいだ。
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