二〇二一年・喉の石

 夕一郎は日に焼けた肌の乾きもまだ収まらない中、恋人の帰りを待って豚汁を作る手を止めて、左手を無意識のうちに自分の首に当てていた。

 これは昨晩のこと。

「感染、落ち着いてきたじゃん」

 ベッドの上で、あとは寝るだけのタイミングで、そんな切り出し方を、靴和はした。七月下旬に途方もない数にまで膨れ上がり、一体この世界はどうなってしまうのかと途方に暮れていたことを思えば信じ難いことに、高止まりしていた新規感染者数は俄に下降線を描き始めていた。何故あそこまで感染者数が増えたのか判らなければ、どうしてこんなに急激に減るのかも判らない。けれどそういうことは恐らく、何の専門知識もない夕一郎が考えても仕方のないことだ。毎日独りになって仕事の手を止めては、このまま世界は壊れてしまうのではないか、僕も靴和も今に感染して酷く苦しんで、誰の救いの手も差し伸べられないまま死ぬことになるのではないか……、と絶望したこともあったのに、まったく、見えざるものの手が人間を用いた遊びに飽きたかのようである。

「もしもこのまま減っていくようなら……、夕くん、俺と一緒に鹿児島行かない?」

 鹿児島、という言葉をおうむ返しにして、数秒ぼうっとしてから、夕一郎は思わずタオルケットを蹴って飛び起きた。

「鹿児島って……、志布志……?」

 靴和が最初から「志布志に行かない?」と言わなかったのは、気恥ずかしさのせいだろう。夕一郎に視線を合わせずにこくんと頷いた彼は、照れを隠せなくなったのか、膝を抱えて少し笑う。そろそろ熱帯夜からは解放されて、それでも十分ほど前まではしっかりとクーラーを効かせていた部屋、網戸にした窓の冷気と暖気が行き交うところで揺れるカーテンの裾から漏れてくる乏しい光でも、彼の頬がほんのり紅くなっていることが判った。

「この間さ、母親からメールが来てさ。……田舎だから、お見合いしろしろって言ってくるんだよ。もう、これぐらいの歳になると」

 夕一郎は虚を衝かれた気持ちになった。

 遅れて不安が湧いてきた。今後、靴和は両親の期待と夕一郎との生活を掛けた天秤を、どちらがいいかどうするべきか次第に傾きの変わっていく様子を睨んで暮らしていくことになるのだろうか。

 そうなのだとしたら……、と夕一郎が言うより早く、

「だから、話しちゃったんだよね、夕くんのこと……」

 とてもすまなそうに、靴和は言った。

「俺と同じ名前で、俺よりひとつ年上の、優しい男の人と、俺は付き合ってる。これからもこの人と一緒に生きていきたいって話を、しちゃった。電話で」

「なっ……」

 まず考えたのは、まだ見ぬ靴和の母親に対しての申し訳なさである。

 大切な一人息子から唐突なカミングアウトをされたときの、彼女の動揺はいかばかりか。

 靴和は両親が好きなようだった。

 夕一郎がまだ知らない頃の「靴和勇一郎」は、両親の素朴な愛情を一身に受けて育った少年だったようだ。靴和が善なる心根を保持したまま大人になったのは、間違いなく両親の教育がよかったからだという事実を、夕一郎は靴和の話を通して知った。

 無論、夕一郎は同性愛が人間性の歪みであるなどとは思わない。生産性などという話を持ち出して時間を空費する非生産的な一群の人間には、満腔の怒りを以て対峙する。しかしながら、愛しい人の両親の価値観についてとやかく言うことはできない。親の愛情というものを実感したことがない夕一郎でさえ、自分の立場を一旦脇に置いても靴和の母親が心配になる。

「びっくりしてた。けど、『よかしと』って言われた。『わえがそげぇ思うたったよかしと』って」

「よかしと」

「えーと、まあ、『お前がそう思ってるんならいいんじゃないの』ぐらいの感じかな」

「ええ……、そうなの……」

「そんで、『呼ばんね』……、いや、えー、志布志に招待しろって、いっぺん会ってみたいって言ってた。あのね、えー、親父はここまですごい薩摩言葉じゃないんだけど、お袋は結構やばいからさ」

 靴和は両親が四十代半ばに差し掛かってからの息子だった。だからもうすぐ七十になると言う。特に母親の訛りがきついのは、結婚するまでかなりの田舎で育ったからで、県外に出たことも数えるほどしかないそうである。

 両親の話をするときの靴和の顔は、いつもとても優しかった。

 夕一郎も自分の両親の話を靴和にしたことがある。そのとき夕一郎が浮かべていたのは、決してあたたかな表情ではなかったはずだ。

 独りっ子だが、丁寧に扱われたという記憶はない。寧ろ、完成された夫婦間のやり取りの結果として生まれたものではあるけれど、夫婦として完璧に出来上がっているところであったもので、正直言って邪魔っ気なものが出来てしまったなあという感じで……。「そんなことないでしょ」と靴和は言ったけれど、これは感覚の話である。

 夕一郎は比較的幼いうちにその実感を得た。別にそうすることを「悪い」と言うつもりもないが、月に二回は夕一郎を独り家に残してレストランで食事に行く夫婦を見ていれば何となく学べてしまうものである。普段は双方の家の悪口を言うことに素晴らしい才能を発揮する父方母方のおばあちゃんが「夕一郎が可哀想だと思わんのか!」とそっくり同じ言葉で憤慨したところを見れば、ああそうか僕は可哀想なんだなと理解することも容易かったのである。

 だからせっせと独りで勉強をし、必要最低限のわがままだけで自分を満たし、学校生活における友人関係に幸福を見出だすよう努めてきた。大学進学を期に上京するときには、半ば冗談半ば本気の顔で「もう帰ってこなくていいぞ、迷惑をかけないなら何でも好きにしろ」と言われたので、夕一郎は都合よく本気と受け止めて、本当にそれ以降はたまの電話のやり取りしかない。

 僕は人の親にならないようにしないといけないなあ、という考えは、ずっと夕一郎の中にあった。幸か不幸か、こどもを作るという行為が夕一郎には出来そうにない。

 ……こういう話を聴かせたら、靴和は言葉を失っていた。

 僕の名前は夕一郎でしょう。たぶん、はじめは下に二人目三人目を考えてたんじゃないかと思うんだ、最初はね。だけど、実際生まれてみたら、あの二人は一人でもお腹いっぱいだって気付いちゃった。だから名前だけが残ったんだ。

 大したことじゃないよ、と言いたくて、実際のところ夕一郎は大したことではないと思っていたから、カレンダーの、潰れた予定を二本線で消すようなものだと気軽に言ったのだが、靴和は本当に悲しそうな顔になってしまった。

 なお夕一郎同様ひとりっ子の靴和の名前「勇一郎」は演歌歌手の「花房勇一郎」から貰ったそうである。

「感染者数がこのまま減ってさ、旅行があんま後ろめたくない感じになったら、二人で休み合わせてさ、二泊か三泊ぐらいで、志布志、遠いけど、飛行機あるからさ。空港から志布志まではバスがあって、……えー、まあ、二時間ぐらい掛かるんだけど」

 靴和のふるさとが、現実に要する時間の長さとして目の前に降って湧いたような気になった。どくん、と心臓が、喉元で鳴る。

 自分がどういう表情を浮かべているか、夕一郎は自覚がなかった。とても嬉しいことを言われているということは解っているのだが、どう受け止めたらいいのか判らない。靴和の手のひらが髪に触れて、しばらく優しく撫ぜてくれた末に、キスをひとつくれた。もう寝る時間だから、唇を当てるだけの、愛しているよと言う代わりのキス。

 靴和はきっと自分の恋人が、不意に緊張を催してしまったのだと解釈したに違いない。

「大丈夫だよ。お袋も親父も、夕くんのこときっとすごく好きになる。息子、こんなのよりも夕くんのほうがいいって言い出すに決まってるよ」

 声が夕一郎の肌に染み込む。

 靴和は優しい声をしている。あのバーのカウンターで、……決して明るくはない場所、緊張のバイアスも掛かった中で、この男は悪くなさそうだなと感じた理由は声だったのかもしれない。そんなことを、なぜ今になって思ったのかは判らないけれど。

 うん、と頷いて、彼に促されるまま横たわり、枕に頭を乗せて、……夕一郎はこれから先のことを考えた。靴和の寝息が整ってからも、ずっと考えていた。おかげで今朝は危うく寝坊をしてしまうところであった。

 幸せなことだ、と理解しているのに、一向にその実感が湧かないのはなぜか。

 そして、この苦しさはなんなのか。

 夕一郎が異変を感じ始めたのは、後頭部に蟠った眠気をコーヒーの力で拭って午前を乗り切り、独りの昼食を作るために台所に立ったときだ。

 喉が苦しい。

 痰でも絡んでいるのか。しかし咳払いをしても一向に変わる気配はない。痛みはないのだが、何かが詰まっているような感覚がある。水を飲んでもその違和感、異物感とでも呼ぶべきものはまるで変わらない。

 こういった不可解な体調不良と直面したとき、夕一郎はインターネットには頼らないことにしていた。

 まだ上京してきたばかりの頃のこと。腹にできものが出来た。はじめは妙なところにニキビが出来たなあという程度のことしか思っていなかったのだが、痛みもなく、表面が赤くなったり膿んだりすることもないままに小豆粒ほどの大きさにまで膨れてしまった。指で探ると、皮下にはっきり存在感がある。

 調べてすぐ「それは癌です」と、まあそこまで断言はしないにせよ恐ろしい記述にぶつかってしまって数日に渡って眠りが浅くなるという憂き目を見たことがある。散々迷った末に震えながら皮膚科に行ったら、医師は「粉瘤ですね。取っちゃいましょうか」と気軽な感じに提案してきた。

 粉瘤も正式には腫瘍の一種であるが、後日の手術は十五分ほどで済んでしまって拍子抜けした。このとき、「インターネットで病気のことを調べていけない」という教訓を得た夕一郎である。あまり気の大きい方ではないものだから、怖いものを必要以上に怖がってしまう。情報の取捨選択を正しく行うためのリテラシーが身に付いていない自分を恥ずかしく思ったものである。

 こんな経験があったから、去年からのウイルス禍では毎度毎度動揺するようなニュース、あるいはフェイクニュースからは距離を置いて過ごしてきた。もしあの時期もインターネットの波間を右往左往していたなら……、もともと心の細い夕一郎であるから、相当参ってしまっていたはずだ。あるいは陰謀論に目覚めて靴和を困惑させてしまうことさえあったかも知れない。

 喉の苦しい感じもあって、昼はうどんで済ませた。食後には少しよくなった気がする。七時の業務終了時刻まではずっと問題は起こらなかった。しかし食事を作るために台所へ立った先程ぐらいから、苦しさは再来していた。だもので、夕一郎は物憂い顔で時おり左手を首に当てて、小さな咳払いをしては憂鬱を目元に描き出している。

 場所が「喉」であることに、夕一郎の不安は募った。口の中にある物を嚥下する場所、……考えないようにしている可能性が一つあることを、夕一郎は自覚していた。

 まさか、とは思う。そんな、今ごろになって、と。しかし、医療の知識のない夕一郎にはどんな可能性だって否定することは出来ない。

 ……これもまた、記憶の話。まだ二人が同居を始める前の土曜日。

「なんか口内炎できた」

 口の中から頬の内側を舌でぐにぐにしながら言った靴和に、患部を見せてもらったら、確かに小さく白くぷっつりと何かが出来ている。

「痛くないの?」

「痛くはない。けど、なんかあるよなーって感じ」

 そんなやり取りの後、一時間ほどデートをした末に、はたと夕一郎は気付いたのだ。

「それ、なんか変な、怖い病気だったりしない……?」

「変な?」

「だから、その……」

 周囲に人がいなければはっきりと言っていたのだけれど、渋谷の服屋であったので、声を潜めて。靴和はピンとは来なかったようだが、日常あまり口の中に入れるべきではないものを口の中に入れているのだから、何らかの不具合が生じたとしてもおかしくはないのではないのか、と。

「えーじゃあネットで調べてみる、えーと、『口内炎』『痛くない』……」

「あーっ、あーっ、インターネットでそんなの調べちゃダメだよ!」

「なんで!」

 すっかり青ざめて、その日のうちに歯医者に連れて行った。診察室に入って五分ほどで出てきた靴和は、「なんかねえ、唾液腺? が詰まってるだけだって。ときどきあることで、ほっといていいって」と苦笑しながら言った。心底から安心した夕一郎の頭を、歯医者を出るなり撫ぜて、「心配してくれたんだね。ありがとうね」と嗤うことなく靴和は言った。

 あのとき、夕一郎は靴和がなにか怖い病気になってしまったのではないかと思ったのだ。

 もっと言えば。

 その病気の原因に自分がなってしまったのではないかと、恐れたのだ。

 僕は何かの病気かもしれない、……どんな、ということは、まだ判らないし、そもそも単なる思い込み、勘違い……、かもしれない。最も大きな病気に関する疑いは、靴和と一緒に検査で晴らしたのだけど、夕一郎は自分の身体に巣食っているかもしれない「なにか」がとても有能で、そうした検査の網を掻い潜り、今だけは困るというタイミングで顔を出してくることを恐れていた。

 首に手を当てている。手で触れた場所の奥に何かが植わっていることを、ほとんど夕一郎は確信しつつあった。

 まだ靴和が帰ってくるまで時間があるので、鍋の火を止めて、洗面所に行った。スマートフォンのライトで喉の奥を伺ってみるが、見た目は何の変化もないように見える。いや、素人目にはっきり見て判るほどの異変が起きていては困るのであるが……。

 炊飯器が仕事を終えてぴいぴいと鳴った。台所へ戻ったタイミングで、「バス乗ったよ」という靴和からのメールが届いた。豚汁だけでは靴和の旺盛な食欲を満たすことは出来ない。冷蔵庫で下ごしらえを済ませておいた生鮭に小麦粉をまぶしてバターで焼く。元々夕一郎は料理は嫌いではなかったし、靴和との同棲が始まって以降、上達している実感もあった。愛しい人が美味しい美味しいと言って食べるところを見せてくれるのだから、腕が上がるのも当然のことだろう。

 自分で作る料理に食欲を覚えられるのはいいことであろうし、時おりついついつまみ食いをしてしまうこともあるのだけれど、不安を抱え込んでしまったこの日に関しては一向に食欲は湧いてこなかった。

「おー嬉しい、豚汁大好き」

 仕事から帰ってまず入念な手洗いとうがい、そのまま顔も洗って食卓を見て靴和が嬉しそうに言う。この顔を見るために、そしてその言葉を聴くために、日々に作る料理である。味噌も、鹿児島出身の恋人のためにあちらで食べられている甘口のものを使っている。はじめのうちは抵抗があったが、すぐに慣れてしまった。

「いつもありがとねえ」

 抱擁を受けると、不安に固くなっていた心が少しほぐれるのを覚える。伴って、喉の苦しさも少しばかり落ち着いたかに思われる。

 しかし靴和のキスを享けようとした瞬間、……ほんの一瞬、強く、呼吸の出来なくなるような苦しさに襲われた。

「……夕くん?」

「……何でもない。ごはんよそってくるね」

 笑って誤魔化そうとしながらも、頬が微笑みを形作るには重たく感じられる。強いて持ち上げようとしたせいで、あまりにぎこちなく、怪しいものにしかならなかった。

 靴和に話すことは出来ない。

 こっそりと、どこかのタイミングで病院に行ってみようか。しかし、明日は土曜日だ。靴和とずっと一緒にいる。

 怖いけれど先にインターネットで調べてみるか。

 仮に、病名が明らかになったとして、打ち明けることが出来るだろうか? ……それが何であるかは判らないし想像することも出来ないのだけれど、ある種の病気であることだけは、夕一郎はほとんどもう確信しているのである。

 これは性病の一種だ。

 夕一郎が靴和についた嘘の報いだ。

 嘘というものは、

「ごめん、ちょっと今日、昼からあんまり調子よくなくって」

 嘘を隠すために一つ、また一つと重ねていくことを強いるものだ。そうして、触れる者を片っ端から傷付けずにはいられないものだ。

 ビックリして、大慌てで薬の入った引き出しに駆け寄った靴和をとどめて、「大丈夫、大したことじゃない。ちょっと疲れただけだと思う」と、さっきより少しだけ上手に作れるようになった硬い微笑みを浮かべて見せる。

 いまに、こんな風にしか笑えなくなるのだろうか。

 靴和はとても悲しそうな顔をしていた。それはもちろん、金曜の夜にセックスが出来ないことを悲しんでいるのではないはずだ。

 夕一郎が体調不良を訴えるのはこれが始めてではない。靴和の、年に一度風邪をひくかどうか、そしてこの二年間で一度だけ「ギャーお腹痛い痛い超痛い」と悶えたことがあったが原因はアイスの食べ過ぎであった、という健康な身体に比べれば、夕一郎は季節の変わり目になれば風邪をひくのが義務だという自覚で生きている。実際、同居を始めてからも何度か熱を出し、そのたびに靴和に心配をかけた。彼は新型ウイルスへの感染を疑ったはずである(自宅仕事の夕一郎に「それ」を運搬してきたのは自分以外にあり得ないと思ったに違いない)けれど、夕一郎は「またいつものやつ」と慣れたもので、もちろん体調不良は嫌なものだけれど薬と静養で乗りきった。

 どうも、靴和は夕一郎を実際より遥かにひ弱な男だと思っているふしがある。もちろん彼と比べれば身体の内外ともに貧弱であることは間違いないが、騒ぐほどのこともないのだ。靴和は自分が頑丈なものだから、夕一郎の弱さを余計に深刻に受け止めてしまうのだろう。病床にあっても「平気だよ、ごはんも自分で作れるから」と夕一郎には笑う余裕もある一方、靴和はあわれなほどに狼狽えてしまう。いまにも夕一郎の命が掻き消えてしまうのではないか……、と本気で恐れているのだろう。

 そういう恋人であることを知っているのに、嘘をついて不安を抱かせる自分のなんと罪深いことか。

 夕一郎が横たわったベッドに、日付が変わるころになってそっと、足音を立てないように潜り込んできた彼の目が、じっと後頭部に当てられていることを意識して、夕一郎はずっと眠れない。喉の苦しさは、一層増していくようだった。

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