第59話 ウルトラマン弁当
胸ぇーに
つけーてる
まぁーくは流星ー
などと歌いながら
卵を茹でておリます本日の朝です
しかし何でしょうねぇ
胸につけてる流星は
カラータイマーの事じゃないのですよね
これ科学特捜隊のことなんですよね
先ずは茹で卵
お湯加減は沸騰する前
卵を入れたお湯をゆっくりと回しましょう
そうすることで卵の黄身が真ん中に来ます
放ったらかしは禁物ですね!
じまーんの
ジェーットで
てーきをーうーつー
ほらね
これ科学特捜隊の戦闘機のことですよね
沸騰したお湯から卵を取り出したら
すぐに冷水に浸けましょう
熱いままだと殻と白身がくっついて剥がし辛い時があります
冷水で表面を冷やすことで
白身が縮んで殻と白身の間に僅かな隙間ができます
剥がしやすいですよ
光の国から
ぼーくらのために
来ーたぞ
我らーのウールートーラーマーン
そう
この部分でウルトラマンのことになるのですよね!
殻をむいた卵をですね
ミンチ肉で包みます
そういえば
うちの息子くんに娘ちゃん
ウルトラマンが好きだったんですよねぇ
あの頃は可愛かったなぁ・・・、
ところが今は
見向きもされないぜ
ふふっ、上等じゃねぇか
畜生・・・。
ミンチで包み終わると
溶いた小麦粉に通して
パン粉で包んで低温で揚げますね
じっくりと揚げましょうね
怪獣退治の好きな息子くん
幼稚園の先生曰く
幼稚園の裏山でカブトムシを見つけたそうな
この頃って昆虫も好きな時期ですよね
揚げ終わったミンチで包んだ卵ですね
これ
巣篭もり卵って言うんですよね
ただ
この巣篭もり卵を横半分に切るのではなく
縦に切ってください
両端を吊り上げるように二つを並べるて置くと
ほらこれ
ウルトラマンの目なのです
でもって
幼稚園の先生からの報告
何と!そのカブトムシ
ビームを撃ってきたらしいのです
侵略者なのです!
できればお弁当箱は
楕円形のやつが良いなぁ
ここにご飯を詰めて
狐目になるように巣篭もり卵を乗せて
口はシンプルに細く切った海苔
それで幼稚園の先生が調査したい
と言うと
裏山まで連れて行き
大きな木の周りを
「どこ行ったんだろ、居ないわ、あれー居ないわ」
などと
ぶつぶつ言いながら
ビーム砲搭載カブトムシ型侵略者を一生懸命探していたらしいのです
本当に居たかのように・・・
嘘吐きはオヤジ譲りなのでしょう
きっとね!
でも、本当に、居たのか?
でと
蓋を閉めて
お弁当の出来上がり
ではお仕事
行ってきまーす。
と言うことでただいまぁー
今、帰りますた。
晩御飯は
友人にもらった筍でーす。
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