ピンクのブタの貯金箱

ももいくれあ

第1話

いつもいつも、泣いていた。

産まれたての赤ちゃんみたいに

いつもいつも、甘えていた。

ママのミルクを飲むように、

時にはそのひざの上で、

耳かきだってしてあげた。

ちょっと大人ぶった朝は、

コーヒーだって欠かさなかった。

こげ臭いハンバーグだって、

口いっぱいにほおばってくれた。

部屋じゅうに広がるベッドで、

ゴロゴロ転がる夢をみていた。

泡だらけのお風呂の中から、

聞き慣れない声がする。

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ピンクのブタの貯金箱 ももいくれあ @Kureamomoi

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