しょの6「京都四条通りの信号」について
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https://kakuyomu.jp/users/0035toto/news/16817330658541707565
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日本一?短い横断歩道はこちら。
https://kakuyomu.jp/users/0035toto/news/16817330658520972066
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たまには、真面目な話を。
(本当かぁ?)
仕事柄、京都には出張でよく訪れています。
最初は碁盤の目のような街並みが。
どこも同じように見えて、よく、迷子になりました。
特に、夜になると大変です。
スマホの地図を見ても、目印になる建物がわからないのです。
そんな、経験ありませんか?
皆さんも修学旅行等で、何度か訪れていると思われます。
私の経験から得たアドバイスをひとつ。
その前に。
関西では、便利な言葉があります。
≪よう、知らんけど・・・≫
これさえ、言葉の語尾においとけば、大抵のことは許されます。
の、ハズです。
だから、今から言う。
京都のウンチクのような話にも、語尾につけさせていただきます。
・・・ね。
さて・・・・。
京都の地図、というか、土地勘のアドバイスです。
初級編なので、完全ではありませんが。
京都の町は御存知の通り、御盤上に東西南北の道が走っています。
だから、京都のタクシーでは住所でお願いしても、通じにくいところがあります。
「●条の●●通りまで」
地元に人は、必ずこう告げるそうです。
≪よう、知らんけど・・・≫
将棋や囲碁の符号のようなものです。
「先手、2-4角」
とか、テレビで見たことありますでしょう?
そこで、本題です。
さすがに南北に走る通りについては、詳しく説明できないので。
今回は東西にはしる「●条」について、お話します。
京都は「京都御所」に向かって「条」が番号づけされています。
たとえば、「二条城」は「京都御所」から少し南側に位置します。
順番に南におりていくと、「JR京都駅」まで行きます。
この辺は「八条」に位置します。
だから、新幹線の出入り口のひとつは「八条口」となってます。
≪よう、知らんけど・・・≫
そのまた、南は「九条」「十条」と続きます。
したがって、今回のお題の「京都四条通り」は、ほぼ京都の真ん中に位置します。
だからかもしれませんが、「四条」「五条」が一番にぎわっている気がします。
皆さんも、迷ったら、南北方向については、このことを頭に入れると、便利ですよ。
そして、本題。
皆さんは、「日本で一番信号機の多い通り」はどこを想像するでしょうか。
調べたわけではないのですが。
少なくとも、私の人生経験上、「京都四条通り」が一番、多いです。
さっきも説明した通り、京都は東西に無数の通りが名前付きで存在します。
それこそ、家の一軒分くらいの幅20mおきに、あったりします。
だから。
もしも、その通りごとに信号機が設置されているとしたら?
そんな、バカなことがあるわけないよ。
皆様もそう、思われるかもしれません。
ところが。
あるのですよ。
四条通りには。
嘘だと思ったら、夜の四条通りを散歩してみてください。
西の堀川通りから東の端の「八坂神社」までびっしりと信号機がうまっています。
通りの間隔が狭いので、当然、信号の色は同じになります。
実験したわけではありませんが。
何十機もの信号が全て「同じ色」に変わるのです。
一斉に「青」から「黄」、「赤」に変わる様は圧巻です。
そこで。
私は今、構想中のファンタジー小説のシーンに使えると思ったのですよ。
主人公達が異世界にトリップするきっかけをこの通りの交差点を使えば、と。
主人公達は京都に修学旅行にきています。
主人公はおなじみ「陰キャラ」の男の子。
クラスでも目立たたない存在です。
他の5人とグループで行動します。
「陽キャラ」は目立つ美人の女の子。
少し、ヤンキー気味ですか?
その彼氏的存在の背の高いイケメン。
サッカー部のエース?
モブキャラとして、同じ部の男子。
主人公をいじります。
そして、眼鏡の委員長。
優等生の知的美人。
お約束ですか?
最後は主人公の幼馴染。
清純な美少女キャラ。
いつも、いじられる主人公をやさしくフォローしてくれます。
ところが。
この女の子が実は、真の黒幕なのです。
異世界の女王?
サッカー部のエースの影の彼女?
妄想はつきません。
その6人が交差点を渡ろうとすると、信号につかまります。
モブキャラが声を出します。
「何だっつーの、この信号の多さ。っぱ、ねーよなぁ・・・」
「先生に内緒ででてきたから、早く、コンビニ行って、帰んなきゃいけないのに」
なんて、会話を交わしていると。
「あれぇ・・・?何で、信号がかわらないのよ?」
陽キャラがいぶかし気に呟きます。
≪さー、乗ってきたぞぉ・・・≫
その時。
6人は気づいたのです。
周りの風景が静止していることに。
車も。
自転車に乗ったオバちゃんも、買い物袋をハンドルにぶら下げたまま、曲芸師のように固まってます。
そして。
夜のネオンや街灯の光が、グニャリとゆがんでいくのです。
そう。
6人は異世界にトリップするのでした。
・・・って。
失礼。
これは「エッセイ」でしたよね。
話が長くなってスミマセン。
それぐらい、「京都四条通り」は、想像を掻き立てる面白いところなのです。
皆さんも、ぜひ一度、立ち寄ってみてください。
おっと、オチオチ・・・。
私のとりえは、これだけですから。(^o^)
今度はラブストーリー調で。
貴方が、彼女と夜の「四条通り」に来ています。
その日。
貴方は彼女に告白したのです。
彼女は「コクン」とうなづいてくれました。
二人は愛を確かめるように、通りを歩いています。
東の端につくと、「八坂神社」が交差点の向こうに見えます。
信号機が「青」から「黄」に変わりました。
立ち止まった彼女は貴方の方に振り返ります。
八坂神社の赤い建物のシルエットが夜の風景に浮かんでいます。
その幻想的な映像をバックにして彼女が微笑んでいます。
あまりの美しさに、反射的に。
貴方が彼女の手を強く握り、引き寄せるのです。
彼女も握られた瞬間、俯きますがすぐに。
赤らめた頬と一緒に大きな瞳を潤ませて。
貴方を、まっすぐに見つめます。
お互いの顔がゆっくりと、近づいていきます。
唇が触れる瞬間。
貴方は動きをとめます。
彼女が残念そうに、見つめています。
交差点の信号が青に変わりました。
貴方は振り返り、確かめます。
後方に何十機と続く、「青」の信号の列を。
そして、交差点の向こうに見える「八坂神社」に向かって。
彼女の手を強く握りながら、走るのです。
「ち、ちょっとぉ・・・」
彼女は戸惑いながらもついていきます。
強く、手を握り返しながら。
貴方は必死の形相で、駆けていきます。
このチャンスを逃すものか、と。
天使の唇を。
今夜、きっと。
(あそこへ行けば・・・)
(二人きりになれる・・・)
八坂神社の、静かな境内を思い浮かべています。
何故なら。
貴方が口づけをやめた理由は。
人込みで、恥ずかしかったせいもありますが。
彼女の大きな瞳に。
潤んで、散乱した光の粒の中に。
長く、続く。
「赤信号」が。
見えてから、でした。(完)
これで・・・。
オチ・・・ましたよね?(^o^)
≪よう、知らんけど・・・≫
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