戦争を知らない子らの子、明治の国士と邂逅せり

第120話 おい、読んできたぞ! わしもや!

 週明けの、連休最終日の日曜日の昼。

 岡山駅前のGホテルに、50代になって間もない紳士が集った。


「おい米ちゃん、オレ、県立図書館で読んできたぞ!」

「さよか。わしも、読んだ。コピーもとったで」

「ああ、知っとる知っとる。メールで確認した」

「賀来ちゃんも、なんだかんだで読んでコピーまで取りよったそうで」

「もちろんだ。へぼ作家の金でコピーなんかもらったら、男が廃る」

「ヘボはへぼなので否定はせんが、いちいちほっとけ」

「まあいいから、とりあえず、ラウンジに行こう」


 かくして彼らは、いつものラウンジに移動した。


 この日の話は大いに盛り上がったのだが、それは、次話から。

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