第54話 マジで、来よったな・・・
そのメールの本文は、さして長いものではなかった。
文字数にして、ざっと、数百字程度。
だが、引用されている文章はというと、それなりにあるのかな、というところ。
とにもかくにも、複数のワード文書が添付されていることを確認できた。
というわけで、賀来博史氏からのメール本文を、まずは御紹介します。
いや~、マジで、来よったな・・・。
米河清治 様
先日はどうも。賀来博史です。
さて、貴殿の夢の話であるが、早速、妻ののどかと娘のまどかに話しました。
両者とも、実に興味深く話を聞いておりました。
話しを聞いた妻いわく、創作のヒントが浮かんだ旨、申しております。
どんな曲を作るつもりか、詩を書くつもりかわかりませんが、少しはお役に立てているようで、まあ、何よりではあると思料するところです。
娘のほうはと申すと、こちらも、なんか面白そうな話でも聞かされる少女のような感じで、聞いておりました。
なんでも、まどかからすれば従姉の一花(いちか)よりも、貴殿の姪御さんは感受性があるのではないだろうか、確かに絵を描いたり詩を書いたりといった表現力はないかもしれないが、大人を見る目は相当しっかりしていると思う、そこに来て、米河さんのような伯父さんがいるとなれば、相当意識しているのではないかと、
まあ、そんなことを申しています。
それに加えてまどかは、そのような夢を米河さんとその周囲の方々が見るということは、間違いなく、姪を動かしている誰かが、この世とは別の見えない世界にいるかのようだとも、申していました。
何とも言えぬ話ではあるが、両名より感想を承っているので、貴殿に早速お送りいたします。是非とも、ご参考になれば幸いです。
なお、これに加えてこの一連の夢の話を聞いた方々の御感想もいただいており、別枠でいくつかまとめておりますので、そちらも、併せて紹介いたします。
(以上、メール引用終)
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