第46話 週明けのニチアサ・マニア氏のルーティンから
2022年4月10日・日曜日の朝。
私は週明けのルーティンを、いつものようにこなした。
朝起きて一仕事しつつ、その時を待つ。
すでに、携帯電波は昨日の夕方からオフにしている。
この日も、あの人気アニメ「プリキュア」は、通常通り放映された。
もっとも、制作会社のサイトへの不正アクセスの影響で、実はこの1か月以上にわたって、話の進行が止められていたのだけどね。
それがようやく、この週になって、その不正アクセスが行われる前に放映された第5回目のコンテンツが、改めて放映されることに。これで、通常モードに戻るぞってことかなと思っていたら、やっぱりそのとおりでした。次週17日の日曜より、今年のデリシャスパーティ♡プリキュア第6話が放映されることが公式に発表された。
プリキュアを観終え、その後裏番組のスポーツニュースを観つつ実況をSNSで中継するというのが、私の日課である。
9時30分過ぎ、毎週明けのルーティンを無事終えられた。
そして、携帯電話の電波を再開し、それとともに、テレビの電源を切る。
かくして、私の1週間はスタートと相成るのです。
さあ、今週も張り切って頑張っていかねば!
そう思っていると、突如電話がかかってきた。
「もしもし、ちょっといい? もう、プリキュア終わったでしょ?」
あ、あのおばさん、もとい、おねえさんだ。
「た、確かに終わりましたけど、何ですか、こんな朝っぱらから?」
「何が朝っぱらですか。もうすぐ昼ですよ。で、ちょっとお話しておきたいことがあってね・・・、今、時間ある?」
「そ、それは構いませんけど、何かありましたか?」
「あったなんてものじゃないわよ。あなたつながりの夢をね、おとといの朝、私も太郎君も見てしまったのよ。それもね、ご丁寧に同じ人物が出てこられて、伯父の米河清治について尋ねたいって、そういう方がいらっしゃってね。何とか、私たちなりにお答えしておいたけど、いやあ、すごかったなんてものじゃなかったわよ」
とか何とかいわれても、私には、思い当たる節なんか何もないぞ。
「私、何か悪いことしましたか?」
「そうは言わないわよ。でも、あの夢は、というか、あれらの夢というべきでしょうけど、私たちどっちも、びっくりしたこと間違いなしなのよね」
そんなことを言われたってしょうがないけど、まあとにかく、たまきさんと太郎さんが見たという夢を、それぞれお聞きすることになった。
電話でも難だからということで、昼過ぎに、O大学の近く、というか、かつて養護施設のよつ葉園があったあたりにある紅茶とカレーの店に集まって、昼過ぎから話すことになってしまった。
というわけで、たまきさんには最後に、こう伝えて電話を切った次第。
あの美熟女おねえさま、呆れていたみたいだけど、気にしない、気にしない。
押忍! これもエッセイの取材ということで、がんばりまっさあ。
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