愛してます。
「ほら真美!!恥ずかしがってないでこっち来なって!!!」
「だって、恥ずかしいよ…。」
「しょうがないでしょ、2人の希望なんだから。」
「うぅ…。」
恐る恐る私は更衣室から出る。
「!!綺麗だ。」
「ふふっ、綺麗だよ。」
「2人ともありがとう。2人のタキシードもやっぱりかっこいいね。」
「もう、のろけてないで早く!式が始まちゃうでしょ!」
「うん。手伝ってくれてありがとね、杏実。」
「当たり前じゃん、親友の結婚式なんだから。」
そう、今日は私たち3人の結婚式。
沖縄でプロポーズを受けてからあれよあれよで式まで決まって行ったことに驚いた。
2人がひそかに進めていたらしい…。
プロポーズしたときには私の親にもすでに了承は得ていたんだって。
亘輝が『親父さんに一回断られたときはマジで立ち直るのに時間がかかった。』って言ってたし、隆貴も『再度チャレンジするのにかなり作戦練ったし、1人じゃ心折れてたかも…。』って言ってたから相当頑張ってくれたみたい。
こういう時、味方が1人いると心強いよね。
私はお母さんから『息子が一気に2人も増えるのね!』っていう喜びの場面しか見てないから、影で頑張ってくれた2人には感謝しないと。
入場の為の扉の前に立つと改めて緊張するな…。
このドレスは2人が選んでくれたドレス。
また俺らがデザインするとか言ってたけど、全力で止めた。
その代わり、結婚式の前撮りでは2人が高校生の時に作ってくれたドレスにちょっと手を加えて撮った。
さすがに高校の時の体型とは違くて、入ったけどイメージが変わってた…。
今思えば高校は色々あったな。
マンガみたいに恋ができると思ってたけど、実際は全然想像もしてないことばっかりだったし。
まさか2人とも好きになって、付き合って、結婚するとは思ってなかった…。
人生って何が起きるか本当に分からないね。
「ほら、主役がなにぼーっとしてるの?背筋伸ばして!2人が待ってるよ。」
「うん。そうだ、杏実にもいーーーっぱい感謝してるからね!」
「突然どうしたのさ。そんな事言われたら…泣いちゃうじゃん…!」
「ふふっ、杏実は最高の親友だもん。」
「もう!ぐすっ、2人にはもったいないって思ってるけど!改めて、本当に結婚おめでとう。ほら、旦那様たちが待ってるよ。」
「ありがとう。行ってくる!」
親族だけで上げる小さな式だけど、手を伸ばして待ってくれてる2人と一緒ならこれからも、ずっと幸せに過ごしていけるよね。
高校生活は普通じゃなかったし、これからもきっと普通じゃない生活が待ってると思うけど、3人なら大丈夫って信じてるよ。
―Fin―
最後まで読んで頂きありがとうございます!
面白かったら♡やコメント、☆などお願いします(*´ω`*)
次はまた違う話を更新し始めますので、よかったら覗きに来てください。
銀じゃけ
高校生活も普通に過ごしたいと思っていたのに、何故かそうさせてもらえません! 銀じゃけ @silver_syaaake
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