需要雷

「理想の自分」なんて

街に溢れかえっているのに

この両手には零れるほどの自尊心はなくて

「そこに無ければ無いですね」

愛想のない自分よ口コミで叩かれんぞ


何しても響かないビート

ぶつかっても何も言われない人

俺の相手ってもしかして暖簾か糠ですか

ならば勝機もクソもないな

ひたすら頭打ち


雷が落ちた場所に芽吹いた

柔らかな双葉でも

育てばいつか巨木になる

花を咲かす実をつける

雨の中で叫べ

「俺はココにいる」と


「今 流行りのコーデ」

雑誌に溢れかえるスタイル

この両手に下げた服は自分のコーディネート

「イケてんじゃん、一昔ひとむかしみたいで」

流れるようなディスよ しばいたろか


叩けば響くビート

端から御用じゃねぇ人

俺の相手ってもしかして強敵(笑)ですか?

ならば勝機と白星しかないな

ひたすら点稼ぎ


雷が轟いて高鳴る胸

柔らかな双葉が生まれる

育って必ず巨木となる

花を咲かせ実が熟れる

雨の中で叫ぶ

「俺はココにいる」ってな


巨木の陰で 一休み

見上げ木漏れ日に目が眩む

落ちてくる太陽も雨も実も

文字通りの「実り」

ほら遠くで聞こえるだろう

新たに溢れかえる雷鳴

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いつの日か 猫助 @NEKOSUKE2

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