5.前の席の女子のブラウスに水をかけてしまった
(思ってたより……
ブラウスに隠された
(やばいやばいやばいやばい! 早く謝らねぇと!)
白いブラウスの下の、肌色ではない桃色から
「もー!
「本当にすいませんでした!」
当然、
「
とろんとした
(ゲームならご
「ごめん、ちょっと待ってくれ」
女子の下着姿を、人前に
「
花壇に戻ってきた
「いやそんな人脈ないって! 悪いけど、
その途端に、
「ありがと! えへへ」
(
「水やりはやっとくから、女子更衣室行ってきなって」
「うん」
やっぱり
ぎゅっと
「えへへ……
5分後。
「お待たせ! ちょうど先生と会って、ブラウス干すのにハンガー貸してもらえた!」
(
「汗くさかったらごめんな」
「ううん。そんなことないよ。
「どういうこと? やっぱりくさいんですか?!」
「えへへ」
「このジャージ、
とろけそうな表情の
(
謎は深まるが、アサガオを枯らして担任に怒られる未来を避けるため、
「
「はいっ♡まるで新婚さんの共同作業の気分……」
いそいそと
(
「あなた、水を入れてしまいましょう?」
なんて、
「……
「誤解って、どんな?」
気まずさに、
(どうして俺は、
誤解は、
そのせいで、
そう考えた自分に気づいて、
(そんなの──まるで俺が
「ああああああ! 気にすんな!」
大きな音を立てて、水がジョウロの中で渦巻く。
(
「
(うーん、こっそり不満を
「改めて水かけちゃってごめん。水やり再開しよう」
「はーい」
また水やりを始めたとき。
「
なぜか、
「へー、初めて知った。
(んえ? どゆこと?)
「現代でも、彼女が彼氏の服を着る彼シャツっていうものが漫画で流行ってるんだけど……
(なにこれ? なにこれ? 本当に三次元か???)
(彼シャツだとしたら思ってたよりも地味とは感じたけど……これ正直に言ったら
「どうって……俺が
「……怒らないよ」
そういって、
(あっやっべ怒らせた!)
「本当にごめんなさい!」
「怒ってないよ──ただ、私の気持ち、
(
首を傾げる
「いいの。まだ私の気持ちが足りなかったってだけだから。いつか
「
という会話を最後に。
春学期は終わり、夏休みが始まったのだった。
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