113号室
てると
113号室
とても迫力のある夢を見た。これは今までの夢とは違い、私に書く使命があるという信念をもって書くので、少々説明的になるかもしれないが、許していただきたい。
私は地元の山を登っていた。ところ、風を受けるものを手に掲げ風の力を利用すれば浮いてヨットの要領でぐんぐん上っていけることを発見した。気づけば行き先を変えている。行き先は叔父のいる、なにやら現代的空間である。そこで、叔父の事務所に着く前に、叔父から電話で、ヨットの要領で来ることはいけないと叱られたので、叔父の事務所に着き叔父が事務所から出てくる直前に、空中ヨットを降りた。
そして、次は、なにやら私は秋から大学院の博士課程に入ることになっているらしい。しかし実はそれが誤解で、私は大学院の博士課程には入れなかったようである。とはいえ私は既に大学院の建物の中の席で始まりの時を待っている。一向にその時が来なかったので、私は諦めて外へ出た。そこでようやく、私は博士課程どころか修士課程にすら入れていないことに気づいたのである。
また建物の中に入る。次は、活動家の巣窟である。一般人に紛れていた左翼の活動家たちが喧嘩をしている。内ゲバというやつだろうか。その騒動が終わり、私はオフィスのような部屋を出た。そしてショッピングモールのような空間を歩いて回っていたのであるが、私は母親に連れられた女児に付け回された。その女児は、例えば私が二階へ行き始めると「お母さん、2階に行きたい」と言う。次に、私が1階から出ようと階段に飛び降りると「お母さん、下りたい」と言う。最後に、私は怖くなってモールの2階で移動したが、やはりその女児は「お母さん、この階を回りたい」と言う。ついに私は我慢できなくなって、パニックになり発狂したようになり着ていたシャツを破り脱いだ。そして、手にしていたナイフをペンのように持ち、辞世の句のつもりか、「山影に都人あり…」で始まる漢文調の詩を書いた。今夢を見ていると思ったのか、夢の向こうに伝わるように強く強く刻んだ。そこに女児が来て、夢はおしまいになった。
しかし、今の私にはどうしても「山影に都人あり」しか思い出せない。
さて、推敲のためにこの文章は寝かして投稿したのであるが、なぜこれに書く使命を感じたのか、今となっては全く分からない。しかし、その夢を見たときは迫真性があったのだろう。
113号室 てると @aichi_the_east
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