第6話 不穏な空気

「はっ」

俺は、妹海風に会って氷魔法をギフトとして貰った。

そして、

(召喚 海風)


(はい 兄様 無事帰ってこれましたね)

(ああ 戻れたよ)

この世界では、氷の女神 アイシクルとして

転生した妹 海風を好きな所 好きな場所で召喚できるようになった


そして、

(はぁ 兄さまと結婚できるなんて

 夢みたい)


そう元妹である海風と結婚してしまった

海風は、生前 才色兼備 で名の通っており

誰から見ても第一印象は、【綺麗】であろう


「レイビス様 

 終わりましたかな?」


「あ はい」

(海風 隠れていて)

(いえ 霊体化しておきます)

(霊体化?)

(その名の通り 幽霊です。)


(分かった)

「レイビス様 どうかしましたかな?」


「いえ では、行きましょう」


俺は、神父に連れられ教会の入り口に戻った

そこには、仕事が終わった父ラーモンドも来ていた


「レイビス なにかいいギフト貰ったか?」


開口一番俺の事よりギフトかよと思いつつ


「えっと 俺は、【氷魔法】を貰いました」


「ああ そうか 」

そう言いラーモンドは、眉間をおさえ失望したような表情をしていた


「父上 ダメでしたか?」


「いや いいんだ」

そう言いラーモンドは、神父と何か話していた




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ラーモンドSIDE


「【氷魔法】?なんだその魔法は?」

「【氷魔法】とは、この世界で最も珍しく

 攻撃 防御ともにトップクラスの魔法属性であります。」


「トップクラス?

 それは、すごいな」


「すごいだけでは、ありません

 レイビス様は、女神の加護も貰っております。」


「そうか」


「これは、大問題ですよ。」


「どういう事だ?

 ・・・まさか」


「ええ このままだと教会と敵対

 そして、アルス家で一族で一番の発言力を持つことになります」


教会では、女神に加護を貰った者が、教皇になると決まっている

そして、教皇になれる人物が、二人もいると教会側は、とても困るのだ

そして、この場合レイビスが加護を貰ったため

我が領地と今後敵対する可能性がある


「それは、まずい

 アルス家では、私が、一番でなければならないのだ

 選ばれた私が一番でなければならないのだ」

 そう、私がどうしても許せないのは、

レイビスがこのままだと我がアルス家で最も発言力を持つことになることだ


「俺は、選ばれたのだ

 絶対にこのラーモンドが一番でなければならないのだ」


「そうですラーモンド様

 この機会に消しておきましょう

 これは、ラーモンド様のためでもありますし

 教会との今後のためでもあります。」


「そうだな

 この機会にレイビスを殺して・・・おこう

フフフッハハハハハ」

「そうですね 殺しましょう」



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