好きなエルフと一緒にいたいので、俺は長命薬を手に入れる。

こあた

第1話プロローグ

 

 エルフ、その種族は精霊魔法に長けていて、短いもので1000年、長いものは一万年もの月日を生きると言われている。 


 昔は、森の中でしか暮らしていなかったが今では人族と交流し、人間の中にいるのは当たり前になっている。成長が早く老いが遅い。中には異種族で結婚することもあるらしいが、寿命の差というのもあって諦める人の方が多い。


 何故こんな話をしているかというと今の家族がエルフだからだ。

 俺、エストは五歳の頃に住んでいた村を魔物によって潰されてしまった。両親の命と共に。

 もちろんのこと、俺には帰る家もなく、出迎えてくれる家族もいない。

 そんな時に俺を拾ってくれたのが俺の今の両親だ。二人は俺のことを本当の息子のように育ててくれて、住む家も、家族もくれた。そしてそんな二人には同い年の娘がいた。そう、俺の初恋、フィーナだ。会ってから間もない頃はよく喧嘩したが、今では、どこに行く時も一緒というぐらいに仲がいい。


 さて、余談はこのくらいにして、今日は俺がこの家に来てから五年経った日だ。なので今は十歳になる。この国では十歳になると学園に行く義務が定められていて、五年間そこで学ばなければならない。


 義務なので学費などは学園が請け負うそうなので、あまり家の負担はない。


 俺は、本当の両親はいなくなったがそのあとは、新しい家族が見つかったり、フィーナに会えたりと、すごく幸運だった・・・のだが、今日俺にとって最悪のことが起きることを俺はまだ知らなかった。

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好きなエルフと一緒にいたいので、俺は長命薬を手に入れる。 こあた @shouryupin

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