自警団、個性的な仲間と協力し怪事件の捜査に当たる、もうこの二つの要素でワクワクしていくこと間違いなしなのですが、巧みな文章力で紡がれる重厚で緻密なストーリーが展開され面白い!とついつい唸るほど。主人公の設定が物語に深みを増していき、関わる登場人物達との関係性が思わずウルウルとなってしまう。いやぁ、面白かった!
自警団〈アンダーライン〉に所属する主人公、松本は第三部隊へと転属。貴族出身の隊長、六条院真仁や仲間と協力し怪事件の捜査に当たる。特筆すべきは巧みな文章力と、その文章で紡がれる重厚で緻密なストーリー。丁寧な人物描写により、六条院を始め魅力的な登場人物が描かれます。主人公の五感が鋭いという設定が物語を進めるのに役立つだけでなく、私生活に及ぼす影響なども描かれており、綿密に設定を考えていることが伺えます。人物描写やストーリー構成のお手本にもなりますし、何より面白い。ぜひご一読ください!
まるでドラマを見ているかのように動いていくストーリーに心地よさを感じます。キャラクターひとりひとりに好感が持て、読み進める度に愛着が増していきます。これからどうなっていくのか、それぞれのキャラクター達が抱える秘密などが暴かれていくのが楽しみです。