08:シド・フィールドの脚本術「三幕構成」とは

 おっと、ちょっと寝坊した。お待たせしたかい? え、誰も待ってないって? じゃあきみは誰だい? あ、なんだ、鏡か。

 そうだ、俺、行きつけのヘアメイクスタジオで憧れのブラックジャック・ヘアーにしてきたんだった。マジで黒と白の髪よ? 興味ある人はツイッターでご確認を。


 さて、本日のお題はプロット・メイキングらしい。

 これは俺が2010年8月4日に、図書館の書庫から引っ張り出してもらったシド・フィールドの「シナリオ入門」という本をサマライズして、実際にオレ流にカスタマイズして、2022年の現在もよく使うプロット作成方法のひとつだ。


   ◇


 では早速。


 まずすべきことは、


『テーマを数個の文章にする』


 これが案外難しい。ので、俺はセンテンスではなく「キーワード」や「フレーズ」に留め、設定を詰めていく過程、もしくは試し書きをした段階で文章にする傾向がある。


 次に、これはあくまでも『シナリオ』の話ではあるが、『シナリオのパラダイム』、【三幕構成】について説明したい。


 ・第一幕:発端→状況設定

 ・第二幕:中心→葛藤

 ・第三幕:結末→解決


 簡単にまとめるとこんな感じになる。


 で、「プロットポイント」と呼ばれるものがある。

 行動の方向を変え、発展させる出来事やエピソードのことだ。


 これで行くと、【三幕構成】は軽くこんな感じになる。


【ACT1】

 ・自分が何を見せたいか決め、それを明確に描写

 ・構成が完了したら、バックストーリーを明らかにする準備

 ・1.主人公は誰か。つまり、誰についてのストーリーか 

  2.前提は何か。つまり、何についてのストーリーか

  3.状況は何か。つまり、行動を取り巻くのはどんなものか

  →これを冒頭で書く(伝える)

 ・ACT1の終わりでプロットポイント1、次の展開への期待を抱かせる

  たとえば「問題を明らかにする」等


【ACT2】

 ACT1終幕部のプロットポイント1に始まり、プロットポイント2まで続く劇的行動の構成部分で、「葛藤」という劇的文脈でまとめられる

 ・「ミッドポイント(八壁注:これマジ重要)」:ACT2の前後編を繋ぐ事件

 ・劇的文脈を明確にすることで、ストーリーに必要な行動を定めることができる

 ・前半&後半に「ピンチ(=挟む)」を挿入:ストーリーを結びつけ、脱線しないようにする

 ・プロットポイント2をお忘れなく


【ACT3】

 ・「解決されるべきことは何か?」

  →解答を見つけること、謎を説明し、明からにすること

  (解決はストーリーの終結ではなくシナリオの解答)

 ・登場人物の解決と、ストーリーの解決、関係の完結

 

——とまあ、こんな感じになるのだが、これは画像を見てもらった方が早い。

 俺の近況ノートにこの記事に関するものを作って画像を貼るので、良かったらそちらで視覚的に確認していただきたい。


 で。


 いや、俺も改めて12年前の文字起こしを読んでビビったんだよね、最近の自分のプロットメイキングの間違いに。

 ミッドポイントは絶対決めてたけど、「ピンチ」と「プロットポイント」混合してたわ。

 

 それに、登場人物に奥行きを持たせるための設定方法とかも覚え書きを見つけたので、それは別途書きたい。

 では、今日はこの辺で、どろん。

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八壁が来たりてなんか言う 八壁ゆかり @8wallsleft

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