自由詩:羽散らしのオルセトルム
風切る羽
青空を
地を
空を舞う音は
乙女の気配を風は運んで
花の精たちの震えは止まらぬ
どれほどの蜜を
どれほどの魂を星と
知らぬ花精の味はなく
散らぬ花は数えるほどか
土舞う
乙女を
其の体は一枚の
岩石を
花精の手にはそう
地を
空を
乙女の声を風は運んで
虫の精たちの震えは止まらぬ
どれほどの血を彼はすすったのか
どれほどの魂を星と昇らせたか
死の
すべてを引き裂き喰いつくす
休まぬ羽
其の
乙女たちは逃げられぬ
地に
空に
乙女の食欲を風は運んで
星々の震えは止まらぬ
どれほどの星芒が彼に向いているか
どれほどの魂が彼を
天すらその姿を
千もの魂は背に
夜の戦場に怒りもなく
食欲のままに喰いつくす
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます