自由詩:乙女たちの大地

大地の日ののぼる側

木々の群れす地あり

分厚い葉の重なりに

林床りんしょうは薄暗く

枯葉ばかりが鳴る

そこに住まうは草木をあらわ

はなの乙女

花の精

皆が自らの運命さだめ

踊り踊らされ命輝かせ

おもいをつむぎ日をごす


大地の日の沈む側

草の支配する地あり

風になみ草原くさはら

陽光ようこうあお

さざなみのような音が鳴る

そこに住まうは背骨せぼね無き者を表す

躍動やくどうの乙女

虫の精

皆が自らの運命に

飛び飛ばされ体照らされて

想いをり日を過ごす


大地の森と草原の間

血と蜜のみる地あり

嵐のようなざわめきに

日も月も祝福しゅくふく

乙女たちの声が鳴る

そこに住まうは魂のありかを表す

てんの運命

星空の輪廻りんね

皆がの運命に

戦い怒りときに笑って

想いを散らし日を過ごす

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