自由詩:舞う癒しのエウコフィア

日にえる褐色かっしょくの肌

太陽のような活力と笑顔

しかれど与えるはひとときの休息

戦場いくさばに生かさず殺さず派手はで

内なる熱をおさえられぬ乙女

多くの花と虫から愛された者

舞ういやしのエウコフィア

命散らすいくさでも

の舞いを見る者は皆

見とれ楽しみ笑みかべ

拍手する者すらいたという

戦すら止める情熱は

敵味方すらへだてぬ狂気

その様紅唇こうしん詩詠うたうたいの

つむことにも似たり

強者どもの傷癒し

枯れた心さえうるおして

昼夜も知らず華は散る


星芒せいぼうきらめく艶肌つやはだ

月のように闇夜やみよを支配し

暗き場所に光を

森も戦場も問わないで

冷めぬ熱を発散する乙女

天や星にすら愛された者

舞う癒しのエウコフィア

乙女のまどろむ森でも

其の舞いを見る者多く

皆は楽しみ眠り夢を見て

良き朝を迎えるという

運命さだめの悪夢すら止める情熱は

眠れぬ乙女すらまどろむ狂気

その様紅唇のポティカスの

紡ぐ夜曲やきょくにも似たり

森を眠らせ

れた心さえ潤して

昼夜も知らず華は散る

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る