自由詩:葉噛みのニコチアナ
タバコ
乙女の
決して明かさず
まったく見せず
すべて
伸ばせど伸ばせどその
届かぬと知りまた一枚噛む
遠く木々の隙間に見える
かの
柔らかき笑顔
その
重きまぶたを落としては
花なき枯れ道
ゆっくり
静かなる
タバコ葉を噛み想い
乙女の
たゆまぬ直線描けども
心は
想いは高まり
すべて彼の内で身と枯れる
甘き甘きサラセニア
乙女の想いを知るか知らずか
其の夜
己のかなわぬ虫の
タバコ葉の効能
散りゆく花たち
重きまぶたで
想いの
月に見た一粒を
甘き指が
蜜のひとときをもう
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