自由詩:多腕のエウカリプトゥス
枯れも知らず
散るも知らず
我が
セファロテスを追う乙女あり
追えど交わせど戻らぬ腕に
安らかなる怒りを燃やし
しかれど腕の戻ることなく
乙女の身は
散れど日を幾多も数えぬままに
隻腕ままに地へ
彼の虫精との
彼の身は
彼の魂は
森に身置かぬ
傷負いながら柔らかに
眠りを知らず
終わりを知らず
友の腕を奪われんと
虫精を狩る乙女あり
彼を
還せど潰せど失われゆく
静かなる怒りを燃やし
幾多の乙女は星と輝く
しかれどその花の還ることなく
花精の想いは星芒と散る
散れど日を幾多か数えし時に
散りし日の影ままに地へ戻り
木精の影を知らずとも
彼の隻腕に
彼の身は幾度
彼の魂は花精と語る
腕の
彼のひとつの唇は
彼の名ごとく友と戦の
彼ほど多くの言の葉が
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