自由詩:風なき水面のウトリクラリア
大いなるクエルカスの地の外
森に
水浴びする乙女あり
そばに輝く
戦場を知らず
血の
水と日ばかりに身を注ぐ
変わらぬ時のまどろみに
豊かなる泉へ沈む
風鳴る
老いも
死すらも
恐れなきは
蜜流す笑みと
傷を知らず
虫の味を知らず
血の渇望は
終らぬ時のまどろみに
星鳴る沈黙へ浸る
語る乙女の
散る花に
速き
ある乙女の死を知らず
訪れた花の名も知らず
血の渇望に
想う乙女の身を抱き
泉に落つ涙を語りあう
悲しみを
涙と溶かすその泉
森の花精は
風なき
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