まだまだ、つづきだぉ~ん

「き、今日のところは帰るよ~」




「えっ!…………………………だめ」




なに、このデレ感、普段の有紗からは想像できない。


僕の袖をそっと掴んでくる。恥ずかしのか目線を合わせてくれない。僕もそっちを向けない。






「ひつれ~しやす~。しょ~ご~さ~ん、かえる~んですか~。だふぇですよ~」


顔を真っ赤に染めた、あかりが部屋に入って来た、入って来た瞬間に分かった。


この匂い、、、、、、、アルコールだ。しあかし、あかりは中学生なはずだ。


「えッ、あかりちゃん?って酔ってんじゃん」



「ほ~です~よ、いっ~ぱ~い甘えていんでふよ~」


有紗の方を見てみると、案の定状況についてこれていない、顔をしている。おそらく、僕が知らない過去にもこんなことがなかったのだろう。


ってか、なんでこの家にお酒があるのだろう。素朴な疑問だ。


この家は、姉妹二人暮らしなはずだ。二人の両親は、静岡の浜松に住んでるらしい。芸能動がどうのこうのっていう理由で2人で東京で生活してるらしい。


そんな、家に酒なんてあるはずがない。




「アリサ、なんでこの家酒があるんだ。」


「あ~えっとね、うちのリスナーが酒をチョコチョコ送ってくるんだよねぇ~あははははは」


そうか、佐江艸モヨメは、18歳になっているが、中の人の年齢は公開していない。


となると、二十歳を超えていると勘違いしているリスナーがいてもおかしくない。


「笑い事じゃないだろ!!!ど~すんだよこれ」


「それは、、、それは、ですね、、、、それは~」


「無策なんだな」


「・・・・・・はい、申し訳ございません。無策でございます」


「あかりちゃんは、なんでこんなことしたの~」


誰も酒を薦めていない、となると酒を間違えて飲んだのか、知ってて自分で飲んだのか。


そこが重要だ。


「あ~それはれぇすねぇ~、、、、、、、、」

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妹だってこれは譲れないよ!! 鳳羽鳥鶏(あげはちょうけい) @Yuuya00000

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