解説会 ヴァロワ内戦と動乱の冬

 †挨拶†


読者の皆様、こんにちは。

作者のふぃるめるです。

まずはこの作品を読んでくれていることに感謝を。

読者目線で見たこの小説のこと、知りたいので良かったら感想等ください。


さて解説ということで、第二章と第三章の登場人物、舞台についてまとめてみましたのでご一読くださいませませ。

 

 第一章までに登場した国家やキャラの解説はこちらから

 ⬇️

https://kakuyomu.jp/works/16816927860927183119/episodes/16816927861199155853



 †舞台†


 まずは刺客に襲われたりベルジクとの戦争になった場所である『アルデュイナの森』から。

 『アルデュイナの森』の元となったのは、第二次世界大戦におけるドイツ最後の大規模功勢の舞台にもなったアルデンヌの森です。

 アルデュイナ(Arduinna)は、ガリア人の崇拝した女神で大地母神とされています。

 アルデンヌ地方で崇拝され、その名の由来となったこともあり、『アルデュイナの森』という名前にしました。


 次にユトランド評議会の会合が行われるダンマルク王国の首都コーベンヘイゲンについてです。

 ダンマルクは、今で言うところのデンマーク🇩🇰です。

 となればコーベンヘイゲンは、コペンハーゲンですね笑。

 そして参加国をまとめておくと

 ・ダンマルク王国国王=🇩🇰デンマーク

 ・ホランド王国国王=🇳🇱オランダ

 ・ベルジク王国国王=🇧🇪ベルギー

 ・ポメラニア公国=🇵🇱ポーランド北西部

 ・北プロシャ選帝侯は、🇩🇪ドイツ北東部の今でいうザクセン=アンハルト州辺りに位置します。

 ・ハンゼ都市同盟は、ハンザ同盟が元になっています。


 そしてそのユトランド評議会と対立するノルデン主義連合について。

 元になったのは、カルマル同盟でカルマル同盟は1397年、デンマークのマルグレーテ女王が主導した北欧三国の同盟。1523年まで存続した勢力です。

 1397年、デンマーク・ノルウェー・スウェーデンの北欧三国が結成した同盟で、三国はデンマークのマルグレーテを実質的女王とする同君連合を形成しました。建前では三国は対等でしたが、実体はデンマークを盟主としていました。ちなみにカルマルという名前は、スウェーデンの都市からとったもので解体の原因は1523年、スウェーデンがグスタブ=ヴァーサを指導者とした独立運動を起こして離脱したことが原因です。

 作中ではスヴェーア王国(スウェーデン🇸🇪)が主体となっており、スヴェーアが主導であることに思うところあるダンマルクが離脱していますね。

 そしてもう一つ。

 作中で、スヴェーアとタッグを組むニーノシュク王国は、現在で言うところのノルウェー🇳🇴というわけです。

 

 †ヴァロワ継承権戦争†


 春の訪れとともに活発化した各国の軍事行動。

 アルフォンス大公国の西の隣国であるヴァロワ朝もまた、動乱のさなかでした。

 この動乱に関与した陣営と国家については以下の通りで


 〇シャルル陣営

 ・ロアール川以南の諸貴族

 ・ベルジク王国

 〇エドゥアール陣営

 ・ロアール川以北の諸貴族

 ・アルフォンス大公国(途中で離脱)

 〇セルジュ陣営

 ・アルフォンス大公国

 ・コルヌイユ伯(元はと言えばアルモリカ公国だった)

 ・ファビエンヌ伯(途中から参加)

 

 王位継承権を巡る争いであると共に、新興貴族と古株の貴族の対立抗争でもありました。

 百年戦争が残した一つの傷跡とも言えます。


 †舞台†


 舞台となった光の都グラン・パルリエの元となったのは、フランスの首都パリです。

 ちなみにオルレアン市の舞台は、そのまんまのオルレアン市。

 アルモリカ地域の元となったのは、ブルターニュ半島地域です。(レンヌもそのまま)


 この後、話は一旦ヴァロワからは離れますが、セルジュはこの作品の主要登場人物ですので、また戻ってきます。


 

†結びに†


 おおよそ一巻分の文字量となったここまでで本作の起承転結における起の部分が終了となりました。

 ここから物語はより深く広く続いて行きますので今後もどうぞ応援よろしくお願い致します。

 

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