第2話
あたしが初めて彼と話した時、ある不思議な感覚を覚えた。
そもそも本来のあたしは人見知りで、初めて話す人と上手く話すことができない質だったのに。
彼に対してはそれがなかった。
初めから楽に話せて、内心ですごく驚いたのを覚えている。
たぶん、彼も似たようなものを感じたのだろう。
だから二人で会おうとしてくれたのだと思う。
そうでなければ。
彼はただの浮気性な男になってしまう。
あたしが彼に誘われた時、彼には式の日取りも決まっている婚約者がいたのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます