第4話 二月の夢

「二月の夢」


二月の夢は

君と歩いた街路樹の街

19時には間に合うから

手をつないで遠回りした二人の頃


二月の夢は

君と歩いた街灯の道

0時には間に合うから

立ち止まって確かめた君のぬくもり


明日から雪になるという

明日から雪が舞うという

それでも少しずつ冬が逝く

君との二月がまた遠くなる


二月の夢は君とのことばかり

二度と戻らない君との思い出ばかり

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早春歩 詩川貴彦 @zougekaigan

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