第5章 ジンクス誕生
Xの独白終
せっかく、ここまで上手く行っていたのに。
司がわたしのことを思い出すことはもうこれ以上ないと思っていた。
だけど、思い出しても無理はないよね。祭りはわたし達が初めて出会った場所なんだもの。
そりゃぁ、縁日なんかに行けば思い出しても無理はないよ。
でも、まだ誤魔化しようはあった。何故なら、司にはわたしの顔も名前も思い出せていないみたいだから。
だけど、それも時間の問題みたい。だってタイムカプセルが見つかっちゃったんだもん。
わたしのことも書いた手紙を入れたということは司から聞いていた。
それを掘り出されたら、もう誤魔化すことはできないだろう。
だから、わたしは逃げるしかない。できるだけ顔を合わせないようにしなきゃいけない。
だけど、私の足は自然とある場所へと向かっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます