Act.Ⅲ スカーレット計画

Act.Ⅲ これまでのあらすじ



 19世紀末、〈銃後のお茶会フロック・ティーパーティー〉の武器商人カネトリは、ひょんなことからアンドリュー・アンダーシャフトの依頼を受け、レット・バトラー商会に物資を届けるために、第二次南北戦争セカンド・シビル・ウォー下の南部連合国ディキシーランドに渡ることになった。

 地下鉄道の襲撃を受けつつも、なんとかたどり着いたテネシー州ナッシュビルでは、ちょうど『入植百周年記念祭』が行われていた。

 カネトリ一行は大歓迎を受けるが、そこでリジルが半獣人ハーフであることが発覚してしまう。おまけに商会代理を務めるウェイド・H・バトラーは、悪名高い白人至上主義秘密結社〈K・K・K〉の最高幹部だった。


 リジルという『弱み』に付け込まれ、ウェイドに不利な取引を持ちかけられたカネトリは、地下鉄道〈トム・ソーヤー〉を率いるハックルベリー・フィンの助けを受けてナッシュビルを脱出。命からがら南部を脱出し、『無人の荒野ノーマンズ・ランド』ことインディアン準州(オクラホマ)にたどり着くが――。


「武器商人……なぜ、お前がここにいる?」


 偶然にも再会したのは、リジルのかつての恩人、シグルド・ヴァン・クリーフだった。

 北部合衆国ユナイテッド・ステイツの諜報組織、ピンカートン探偵社と合流したカネトリ一行を待ち受けるものとは――。




――UNDERSHAFT第二部「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ディキシーランド」 第三幕「スカーレット計画」

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