Act.Ⅰ アンダーシャフトの娘

Act.Ⅰ これまでのあらすじ



 少しだけ歴史の歯車が狂った一九世紀末の英国。

 相棒の白カラス、クローとともに各地を転々とする敏腕武器商人のカネトリは、アフリカでの行商を終え、ロンドンに帰る途中で〈黒犬ブラック・ドッグ〉と呼ばれる半獣人ハーフの殺し屋少女に襲われる。

 なんとか難を切り抜けた主人公は、彼女を隅々までぺろぺろする。カネトリは真正の「ファーリー・ジェントルマンケモナー」だったのだ。

 ひょんなことから出会ってしまった二人と一羽。

 一行はアイルランド独立のために暗躍する「|アイルランド共和主義者同盟

《IRB》」に盗まれた、軍事機密が詰まったパンチカードを回収する任務を果たし、負傷しながらもなんとかロンドンに帰ってくる。


 そんな中、三国時代に突入したアメリカでは第二次南北戦争が勃発。


 アイルランドで暗躍していた北部合衆国の諜報機関「ピンカートン探偵社」の秘密部隊を率いる、リジルのかつての恩人、シグルドは告げる。

「第二次南北戦争は新世紀の始まりだ。これから先、アメリカは統一され、大英帝国は崩壊に至るだろう。英国の時代は終わり、新たに幕を開けるのは『アメリカの世紀』だ」


 世紀末を揺るがす「第二次南北戦争」……この一大事件に巻き込まれてしまった、二人と一羽の運命やいかに。



 『UNDERSHAFT~蒸気の帝国をケモノと渡る~』――第二部「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ディキシーランド」〈第一幕 アンダーシャフトの娘〉開幕!



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